第2話「ギア集結」
レッドビークル「おまえらだいたい非番じゃねえか! くっそお! さっさとぶっ倒してバンパー直してもらうって、記録更新に再チャレンジだ!」
恨み妬みをぼやきながらも陸路を爆走するレッドビークル。
コールを受けた時点で最短距離をアクセルベタ踏み状態。緊急車両扱いで突き進む。
ブルーのランプが点滅する。
『現地上空へ到着。ブルーギアを回収して応戦を開始する。先に倒してしまっても構わんのだろ?』
イエローのランプが点滅する。
『ブルーやっぱりはええな! オレも負けへんで! レッドもバンパーの怒りは土嚢怪人にぶつけたらええ! パワーや!』
ピンクのランプが点滅する。
『ブルーさんさすがにお早いですね。イエローさんがあと3分くらい? わたしは2分後には到着できそうです。レッドさんで8分後……。バンパーくらいならあとで直してあげますから急いでください!』
グリーンのランプが点滅する。
『レッドさんが最後ですか、わたしも3分後には着きます。ってブルーさんそれフラグ……』
レッドビークル「イエローお前たまには良いこというじゃん。しかし非番だからかピンクが女神に見えるぅ」
ピンクのランプが点滅する。
『非番だからは余計です! わたしが女神なのは認めますけどねー!』
各機がコール地点へと向かう。
一方、現地へ到着したブルーウィング。
土嚢怪人「はっはっはっはー! なんだその豆鉄砲は! そんなじゃ穴すら開けられないぞ!」
ブルーウィング「ちっ……。やはり単体の火力では届かないか」
土嚢怪人「一人はメカに乗ったようだが……。おいおい他の四人は見放されたのかぁ?」
その時——土煙を上げてピンクラダーが現着する!
ピンクラダー「待たせたわねピンク! さぁこっちへ!」
次々と到着するパートナーメカ。
「待たせたなぁ! オレが来たからには土嚢怪人なんぞワンパンやで!」
イエローシャベルが到着し、ブンブンとシャベルを振り回す。イエローギアが乗り込む。
「んー、少しばかり線路から遠いですが……。さぁグリーンギア、早く乗車をっ!」
グリーンライナーも到着しグリーンギアが搭乗。怪人へと低空ホバー状態で向かっていく。
【レッドギア到着まで、あと5分……】
土嚢怪人「次から次へと絶妙な時間差で……。しかしだいたい全機まとまって登場するのがデフォじゃないんですかねえ」
ぼやく土嚢怪人に、通信からデス博士の命令が飛ぶ。
デス博士『ふむ、赤いのが見当たりませんね。好都合です、合体されると厄介です。さっさとどれか一台でもいい、始末してしまいなさい土嚢怪人』
土嚢怪人「了解しましたデス博士! 土嚢袋の使い方、見せてやりますわ! 微妙に的がでかいグリーン、おまえからだ!」
大量の土嚢袋がミサイルのように飛び交う中、いまだ合体できない4機。
ブルーウィング「グリーン、露骨に狙われている。弾幕で牽制する、その間に距離を取れ」
グリーンライナー「すいません、2両編成でもさすがに線路がないと身動きが……、一旦下がります!」
イエローシャベル「がっはっはっは! 土嚢袋なんぞ跳ね返してやんよ!」
バケットを振り回しながら強引に打ち返していく。
ピンクラダー「ちょっとレッド! まだなの!?」
土嚢怪人「ちっ、グリーンが射程外へいってしまうっ! 邪魔なんだよ!」
縦横無尽に応戦され、翻弄される土嚢怪人。だが、刻々と時間は過ぎていく。
デス博士『……まずいですね。彼らの言うとおりなら、レッドがそろそろ……。巻き込まれる前に私は退散しましょう。次、こうはいきませんよ』
イエローのシャベル、ピンクのハシゴで打ち返す土嚢袋。それが破れることで、周囲に濃密な砂煙が立ち上る。
ブルーの空中旋回でその煙がより激しく渦巻く中——真っ赤な閃光が、煙を切り裂いて突き抜けた!
レッドビークル「と、到着だぁぁぁ! ひでえルート設定しやがって!!」
いまここに、5台のギアが集結した——!




