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第49話地方店初演編!〜笑顔と湯気のはじまりの一杯〜

リリアーナとクラリーチェ、ラーメン演出隊ふたたび出動!

________________________________________

◆一杯のはじまり、そこは高地の町

「ここが……ミルドラ高原支部店、ですのね?」

「標高千メートル……空気が薄いから、スープの温度管理が命ですわね」

澄んだ空と吹き抜ける風。

そこに建つ小さな支店は、オープン初日からすでに長蛇の列だった。

ただし――。

「……なぜか、お客さんがすぐ帰っちゃうんです……」

厨房スタッフが困り顔でリリアーナとクラリーチェに相談を持ちかけてきた。

「まさか……ラーメンが冷めている!? そんなはずは……!」

「違いますの、リリアーナさま……これは、空気が冷たいのです」

クラリーチェが鼻先でスンスンと空気を吸い込む。

「お客さまが席についたころには、すでにスープの温度が下降気味なんですわ」

「……高地ラーメン、なかなかの難敵ですわね」

________________________________________

◆解決策は「劇場式!湯気の演出」

「さあ、準備はいいですわね!」

「任せてくださいまし!」

2人はさっそく行動開始。

① ラーメンを客席の目前で完成させる「ライブ仕上げブース」を設置

② 麺をほぐす“お湯の舞”をクラリーチェが実演

③ 湯気を逃さぬため、特殊素材の**湯気幕ゆげまく**を客席に設置

④ リリアーナによる「すすりの美学」講義タイムも導入!

「それでは皆さま、ラーメン劇場開演のお時間ですわ!」

「第一幕――熱き麺の誕生!!」

湯気がたちのぼり、演出の中で一杯が客の前に供される。

「……あったかい……なんだか、胸までポカポカするよ……!」

「まるで……スープが話しかけてくるような……!」

「わたし、この一杯……忘れません!」

客の瞳に、感動の光が宿る。

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◆公演後、控室にて

「リリアーナさま……私、いま、演者として少し成長できた気がします」

「ふふ、わたくしもですわ。まさか高地の風が“役者”としての技量を鍛えてくれるとは」

「次は、どんな町に行きましょうか?」

「そうですわね……次は雪国か、それとも南の果てか……」

「おおっとー! その前にスイーツで打ち上げしましょう!」

「またですの!?」

笑いながら湯気とともに去っていく2人の背中を、支店スタッフたちは感謝の眼差しで見送った。

________________________________________

◆そして、彼女たちは今日も旅する

**演出隊“リリクラ組”**の旅は続く。

一杯のラーメンと、ほんの少しの演出で――

町に笑顔とぬくもりが咲くなら、それはもう、世界一の舞台だ。


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