第46話 ◆モデル店、動く!〜ラーメンとエンタメの実験場〜
「では、モデル店舗には……王都本店を使いましょう!」
美月の提案に、ギルド長が太鼓判を押した。
「当然だな。ここが旗艦だ。成功も失敗も、まずここからだ」
「失敗は……しないように頑張るね!」
その日から、《美月薬膳拉麺 王都本店》は実験ラーメンエンタメ施設と化した。
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◆実施された四大施策(改めておさらい)
1.湯気劇場: 紙芝居風ラーメン物語を、香り演出つきで上演!
2.薬膳クイズ体験: 「この香草、何に効く?」など、食材を当てて“煮卵”や“特製コースター”がもらえる!
3.焚き火ラウンジ: 冬季限定。干し野菜・ハーブ茶であったまりつつ、薪割り体験(子ども向け)も!
4.麗箸講座: リリアーナ講師のもと、すする姿勢を学ぶ。美しい箸捌きに“うるわし度”採点あり!
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◆開幕初日――
「おい、何だこの列……!? 王都の北門まで並んでるぞ!」
「クイズで煮卵当てて、湯気劇場見て、焚き火で茶して……まだラーメン食べてないのに楽しい……!」
「リリアーナ様の麗箸講座……もう3回目ですわ♡」
リリアーナ「“うるわし三段”の称号、おめでとうございますわ!」
美月は、厨房の裏口で額にタオルを当てながら言った。
「えーと、なんか予想の……3倍どころか10倍来てない……?」
ギルド長「すまん、美月。これはもう“普通の混雑”じゃない。“文化祭状態”だ!」
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◆緊急対策会議!
ギルド長がテーブルを叩く。
「このままでは、美月が寝る時間がない!それに全員が入店できる保証もない!」
リリアーナ「解決策は一つ。予約制の導入ですわ!」
美月「予約って……え、ラーメン屋さんなのに?」
クラリーチェ「このラーメンは、芸術と健康の融合!もはや劇場と変わりませんわ!」
「というか、湯気劇場が本当に“劇”になってる……座布団まで用意されてるし」
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◆新体制スタート!
・【全席予約制】に。来店前に「エンタメ付き or ラーメン単品」のコースを選べる。
・【座席数を倍増】。冬季限定で“こたつ座席”や“あったか薬膳室”も登場。
・【従業員も大増員】。学院卒業生をはじめ、50名以上のスタッフが配属された。
支配人として仕切るのは、学院一期生のアマルとシャロン。
アマル「よし! 麺は美月師匠が作ったとしても、我らの誇りは……スープ温度管理と笑顔対応だ!」
シャロン「本日も最高の一杯と、ぬくもりを!」
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◆評判、さらに上昇!
「“観る・食べる・感じる”って、本当だった……」
「子どもが焚き火に夢中で、ラーメン食べ終わっても帰りたがらない……」
「うるわし箸講座、来月から月謝制になりませんか!?」
そしてついには、王都新聞がこう書き立てる。
《王都の新名所! 美月薬膳拉麺、今や“ラーメン劇場”に進化》
美月は、あたたかいスープを味見しながらぽつりと呟いた。
「……こんなに大きくなるなんて、夢にも思わなかったな。でも、みんなが笑ってくれるなら、やっぱり頑張っちゃうよね」
チグー「ぐる♪(がんばりすぎ注意)」
リリアーナ「さあ! 今日はうるわし箸講座“中級編”ですわよ!」
クラリーチェ「今日の焚き火はわたくしがつけましたのよ〜!」
こうして――《美月薬膳拉麺》は、“待つ時間もごちそう”なラーメンの新時代を築き上げていくのであった。




