表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
44/155

第45話 行列エンタメ大作戦!〜薬膳ラーメンの待ち時間に、笑顔と学びを〜

冬、湯気立つラーメンが恋しい季節。

全国の《美月薬膳拉麺》各支店では、心も身体も温まるラーメンを求める人々で長蛇の列ができ、なかには三時間待ちの店も出始めていた。

王都本部にて、全国支店長を集めた“行列対策緊急会議”が開催される。

「せっかく来てくれても、寒さに凍えて帰られたら台無しだもんね……!」

美月が眉を寄せると、ギルド長も腕を組んでうなる。

「問題は“退屈”と“寒さ”だ。これをラーメン屋らしく、楽しく乗り越えられんものか……」

そこに挙手したのは、砂漠支店のジャバル。

「うちでは“湯気劇場”が好評です!ラーメンを題材にした影絵や寸劇を、湯気で曇ったスクリーンに投影するんです!」

「それは幻想的……! 香りも演出の一部になるわけね」

港町支店のカミラも微笑む。

「うちは“薬膳クイズ大漁旗”で勝負ですわ。お子さま向けに食材当てクイズ、正解したら“煮卵チケット”をプレゼント!」

「おお、それ欲しい!」

山岳支店のロザリオ店長は、たくましい腕を組みながら提案。

「俺んとこでは、薬膳ハーブの香り袋作り体験やってるぜ。あとは焚き火で“干し野菜スナック”を焼いて配ってる」

「焚き火って、すごくラーメンと相性いいのよね……チグーもよく温まりに行くし」

チグー「ぐるる♪」

そして――王都本店では、リリアーナが自信満々に胸を張る。

「もちろん、“ラーメン箸マナー講座”はわたくしの担当ですわ!」

「やっぱりリリアーナ、気合い入ってるなぁ……」

貴族向けの“音を立てない上品なすすり方”、庶民向けの“効率的に具を絡める箸さばき”など、幅広く指導。最近では、講座を受けた者に「麗箸カード」が配られ、コレクションする者も現れるほどだという。

そして、美月はまとめた。

「よし! これらを“行列エンタメ四大施策”として採用しましょう!」

◆四大施策一覧:

1.湯気劇場(各支店オリジナル寸劇+香り演出)

2.薬膳クイズ&体験(食材・調理法にまつわる知識)

3.焚き火ラウンジ(干し野菜・薬膳ハーブ・小休憩スペース)

4.麗箸講座(箸の所作から音の美まで、すする道を極める)

「ラーメンを待つ時間さえ、薬膳ラーメンの一部に!」

その言葉に、支店長たちが大きくうなずいた。

こうして、《美月薬膳拉麺》はただの食事処から、**“ラーメンの学びと芸術の場”**へと進化し始めたのだった――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ