第35話 冷やしラーメン選手権・決勝大会編
《氷湖の都・ルミナリス》にて開催!
夜でも吐く息が白く、空気が凛と張り詰めた北方の都市ルミナリス。
その中心、氷結ドームスタジアムに、全国の予選を勝ち抜いた冷やしの猛者たちが集結した。
そしてその中心には――
審査委員長・美月の姿。
「ようこそ、決勝の舞台へ。皆さんの冷やし魂、しっかり見せてもらいます!」
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◆代表選手たちの冷やしラーメン
【南砂州代表】炎の民・バシュラの《氷上の火ラーメン》
「冷やしラーメンに、辛味は必要不可欠だ!」
そう叫ぶバシュラは、砂漠の炎使い。
冷やしなのに唐辛子を限界まで使い、なんと**「燃える冷やしラーメン」**を作り上げた!
・スープ温度は0度だが、唐辛子とスパイスで食後は汗だく
・具材には“火精トマト”と“雷胡椒”
・名物セリフ:「舌が燃えても、喉が喜ぶならそれでいい!」
リリアーナ「……口が、痺れて……なぜか爽快ですわ……!」
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【東森林郷代表】森語りの賢者・ルーの《草風涼麺》
「冷やしとは、自然の循環そのもの――」
と語るルーの冷やしは、野草香るハーバル冷やしラーメン!
・“七香葉”と“陽光しその花”を刻み込んだ香草麺
・スープは昆布と山花の出汁に冷気を封じた“氷蓮の実”入り
・見た目は地味だが、香りのレイヤーが芸術的
美月「これは……“飲む森林浴”……!」
リリアーナ「敵に回したくないタイプですわ……」
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【北氷原代表】氷の料理人・ゲンバルトの《白銀冷極麺》
「冷たいだけではない。冷たさの奥に、余韻を残せるかが勝負だ」
氷原の料理番・ゲンバルトは、氷点下スープの名手。
・スープは凍結発酵させた“氷精酢”と“霜塩魚”の出汁
・“氷柱こんにゃく”と“雪玉卵”で彩り
・試食には専用の手袋が支給される(あまりに冷たい)
リリアーナ「唇が、凍る……でも、止まらない……!」
観客「この人が本命か……!」
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◆そしてリリアーナの再戦へ
ついに、自身の番が来る。
「お待たせしましたわね。今回は、あの時の私ではありませんのよ?」
リリアーナの新作冷やしは――
《冷薔薇のグラース》
・麺は“光結晶小麦”と“風の穂”を合わせた手延べ細麺
・スープは“氷薔薇の露”と“月果酢”のジュレ仕立て
・中央に盛られるのは“香草鶏の白薔薇蒸し”、そして飴細工の氷の羽飾り
観客「な、なんだこの美しさ……!」
美月「(芸術すぎる……でも、ちゃんとラーメンしてる……!)」
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◆審査、そして結果発表――!
美月が、静かに立ち上がる。
「みんな、本当に素晴らしかった。どの一杯も、“冷やし”という概念に挑戦し、独自の答えを持っていた」
「その中で――**最も“世界を広げた冷やし”**として、優勝に選ばれたのは――!」
\ドラムロール……/
「リリアーナ・エルスハイト様! おめでとうございます!」
\きゃああああああ!/ \冷やし令嬢ぉぉぉ!/
リリアーナは、目を潤ませながら、美月のもとへ。
「美月……これは、あなたのおかげよ。あなたがいなければ、私は冷やしと出会えなかった」
美月「うん、でも作ったのはリリアーナだよ。……おめでとう、チャンピオン」
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こうして、冷やしラーメンという新ジャンルは、真の頂点を迎えた。




