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第22話王国公式晩餐レシピ採用!ラーメン、王宮へ進出!?

貴族たちの間で話題となった“初陣ラーメン”の晩餐会から数週間後―― 美月のもとに、王国料理庁から正式な文書が届いた。

「……『王国晩餐公式献立選定通知』……!? わたしの……ラーメンが?」

驚く美月の隣で、リリアーナが手を取り興奮気味に叫んだ。

「やりましたわ! 美月さまのラーメンが、王国の“晩餐公式レシピ”に採用されましたのよ!」

王国料理庁のシェフ、サミュエル・フォン・エイデルシュタインの推薦により、 “グルン白湯・火霊草香るとろコクラーメン”が正式に宮廷の特別行事で提供される一品に選ばれた。

「……あのスープは、ただの料理ではない。心身を整える医術でもあり、文化そのものだ。王国の新しい顔となる料理にふさわしい」

サミュエルの推薦文にはそう綴られていた。

リリアーナは腕を組んで満足げに頷いた。

「これで、“ラーメン”が上流文化の一角として認められたのですわ。あとは……そう、箸文化もさらに広めましょう!」

◆麗箸コンテスト開催!〜優雅に、そして箸高く〜

ラーメンとともに箸文化の普及も進んだ王都。

ついに、貴族たちの間で一大イベントとして「麗箸うるわしばしコンテスト」が開催されることに。

「お箸の持ち方、すすりの美しさ、姿勢と気品……すべてを審査されるコンテストだなんて……なんかすごいことになってる……」

「おほほ、当然ですわ美月さま。ラーメン文化の正統なる継承者として、審査員をお務めくださいませ」

コンテストには、

・自作の漆箸を持参する工芸貴族のマダム ・すすり音の美しさで勝負する詩人貴族 ・ラーメンを一滴も垂らさず着物を汚さないことを誇る少女伯爵

など、個性豊かな参加者が集結。

「我が家の箸は三代目。曾祖母の代から磨かれたすすり芸、見せてあげましょう」 「ラーメンを食べるその音に、詩のリズムが宿るのだ!」 「わたくしの勝負服……ラーメンの汁一滴すらも染み込ませない“防汁シルク”でしてよ」

美月は、感心したように見回しながらぽつりと呟いた。

「……なんか、すごいことになってるけど、みんな楽しそうだね」

最優秀賞は、静かに笑みを浮かべながら淡々とラーメンを啜った老伯爵婦人。

「音も言葉もいらぬ。ただ、心で味わえばよい」

この日、“箸の美学”が新たな貴族のたしなみとして確立された。

そして美月は改めて実感する。

――ラーメンは、国境も身分も超える。

その一杯が生む笑顔と文化は、静かに、しかし確かに、この世界に根付いていくのだった。


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