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【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
王都編

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第1話 王都からの来訪者

2部開始です!

 40年が過ぎ去っていたという事実に驚きを隠せなかった。

 えっ? 確かに転生? とは思ってたけど、そんなに過ぎてたの!

 今の私の年齢は15歳だからてっきり経ってても15年くらいだと思ってたよ。

 生まれ変わるのにやっぱり年数がかかったってことなのかな?

 いや、そもそもまだ本当に転生かどうかすらもわかっていないんだっけ?


『なんか固まってるぞ?』

『アリスちゃんどうかした?』

『回線落ちた? いや、そもそも回線あるの?』


 視聴者さん達が次々とコメントをくれる。

 聞いて固まっちゃってたみたいだ。


「あー、えーと、固まってはいないです。なんて言えばいいのかな……」


 そもそも私の事情みたいのは話したけど私が生きていた頃の事とか話してなかったよね。

 なんとなく、配信っぽくなっちゃって個人の話できなかったけど今の私って例外だよね。


「えっと、ちょっと聞いて欲しいことがあるんですけど」


 改めて話すことを決めた。

 もしかしたらお父さんの今とか聞けるかもしれない。

 ちょっと怖いけどね。


「えっと、実は私が覚えていた時代から40年近く経ってまして」


『はぁ?』

『うん? どういうこと?』

『リアルの話?』

『40年ていうと2023年か?』


「あ、はい。そうですね。私の生まれは2005年だったので」


 生まれは2005年、18歳までは記憶にある。


『うん? 何年だって?』

『聞こえんかったぞ』

『肝心の数字のところが聞こえんかった』


 あれ? 普通に話したつもりなんだけど聞こえなかったの?


「2005年です」


 改めて言ったんだけど、


『やっぱり聞こえんわ』

『あー、これあれか』

『リアルの情報フィルターかかってるな』


「情報フィルター?」


『そうそう、リアルの情報は検閲されているらしくて弾かれるみたいなんよ』

『トラブルの元だからな』

『AIがその辺自動で判断してくれるみたいだよ』


 えっ! そんなの入ってるの!?

 ってことは、


「えっと、私が生きてた頃の名前とか家族のこととかは」


『当然引っかかる』

『ちなみに、AIが判断しているから紙に書いたりとかもNG』

『AIの判断だから聞けることもあるけどね』

『個人特定ができそうなのは基本的にNGなのはわかってる』

『最悪、垢BANされるから気をつけて』


 BANというのはつまり放送が切られるということだ。

 垢はアカウントのことで、垢BANされると放送ができなくなる。

 垢BANは困る。やっぱり私のリアルのことは話せないんだなぁ。

 残念だ。



 リアルの私の状況を確認することは諦めた。

 個人特定がNGってなると聞きたいことも聞けないからね。

 そういうわけで、年代の違いについて一旦棚上げすることにした。

 悩んでもしょうがないからね。

 というわけで、雑談をしていたんだけど。


「すみません! アリスさん! いらっしゃいますか!」


 ノックとともに外から私を呼ぶ声が聞こえた。

 誰か来たみたいだ。


「皆ちょっとごめんね。誰か来たみたい」


 視聴者さんたちに一声かけて、私は玄関へ向かった。


「はい。どなたですか?」


「冒険者ギルドのものです」


 ドアを開けて確認すると、そこには見たことはある冒険者ギルドの職員さんが立っていた。

 名前は知らない。基本的に職員さんとはミナリアさんとしか関わってないからね。

 その冒険者ギルドの人が何の用かな?


「すみません、アリスさん。ギルマスが呼んでいます。冒険者ギルドに来ていただけますか?」


「ギルマスが?」


「ええ、王都から応援が来られてぜひアリスさんにも直接話を聞きたいとのことで」


「はぁ……」


 そういえば、王都に応援頼むとか言ってたっけ。その人達がようやく到着したってことか。

 まぁ、正直、行かざるを得ないよね。


「わかりました。今から行きます」


「すみません。お願いします」


 職員さんとともに冒険者ギルドに向かった。



「アリスさんをお連れしました」


「入れ」


「失礼します」


 職員さんに続いて、ギルマスの部屋に入るとそこにはギルマスと見たことのない金髪の男性がいた。

 なかなかのイケメンだ。

 この人が王都からの応援かな?


「アリス。よく来てくれた。隊長さんこの子が話していた例の子です」


「この子が……」


 ギルマスが私を紹介してくれた。

 隊長さん? は私の方に寄ってくる。


「お時間を頂きすみません。王都から来ました、レイと言います。救援部隊の隊長をしています」


 隊長、レイさんは私相手にお辞儀をする。

 なんだろう、仕草から高貴さが漂っている。

 多分貴族の人とかなんじゃないかな?


「あ、アリスです。錬金術師をしています」


 高貴さに気圧されてしまった。そんな様子を見て取ったのか、レイさんはニコリと笑った。


「お察しの通り、私は貴族出身ではありますが、気になさらないでください。今回はお話を聞いてお礼のためにお越しいただいたので」


 お礼? 私なにかしたっけ?


「ほら、色々と提案とか爆弾とか作ってくれただろ。そのことだ」


 ギルマスがフォローをしてくれた。


「ええ、おかげで私達としても大変助かりました。さしあたっては報奨など……」


「報奨!?」


 いや、それはたしかにちょっと嬉しいけど。


「グレッグには渡しておいたから後で受け取ってください」


 ちらっとギルマスの方を見ると頷いて返した。


「この度は街の防衛にご協力いただきありがとうございました」


 レイさんは深々と私に頭を下げた。


「い、いえ、当たり前の事をしただけですので」


 頭を下げさせるのはなんか心苦しい。


「私の方はすぐにまた王都まで帰ることになります。王都まで来られることがありましたらまたお話しましょう」


 そう言い残してレイさんは部屋から出ていった。

 言っていた通り、すぐにまた王都まで帰るんだろう。

 大変そうだなぁ。


『イケメンの上に、いいやつっぽい』

『貴族っぽい財力もありそうだしなぁ』

『その上隊長ってことは相当優秀なんだろ?』

『爆ぜろ』


 視聴者さんたちがなんか荒れておられる。


『でも、あの隊長さんどっかで見たことある気がする……』

『あ、俺も。どこだか忘れたけど』

『まぁ、王都にいるって言ってたし、ちらっと見かけた程度では?』

『そうかな? そうかも?』


 王都かぁ、私行く機会あるのかな?



21日までは毎日投稿になります。それ以降は月曜日と木曜日の週休二日体制になります。

引き続きよろしくお願いします。

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