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【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
最初の街編

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第21話 料理をするよ!

 ロナさんとの冒険を終えた次の日は拾ってきた素材を使って錬金術をする日とした。

 また近くロナさんと一緒に冒険に出る約束もしているから、それの準備も兼ねてる。

 レベルが5になればウルフ肉を使った料理が作れるようになるとのこと。

 まぁ、単なる肉だから、普通に料理に使えるんだけど、やっぱり多少は効果が有ったほうがいいからね。

 というわけで、せっせと錬金術に励んだ結果。


「やった! レベル5になったよ!」


 思ったよりも早くレベル5になることができた。


『おめー』

『めでたし』

『こういう時、スパチャ投げたいんだがなぁ』

『投石のお陰で大分ペース早いね』


 視聴者さんたちが祝ってくれる。


「ありがとー、これでやっとこのお肉消費できるよ」


 ロナさんがやる気を出して狩ったため、お肉が大量にあるのだ。


『獣肉のステーキだっけ?』

『ステーキの中では一番ランク低いけど、一番食べるやつだね』

『早速レシピ買ってこよう!』


「そうだね、レシピ買って来なきゃ」


 急いで市場まで走り、レシピを買う。


『流石にこの辺りまで来ると、全部レシピ買う意味もないね』

『なんでも作れるってだけあってレシピ多いからなぁ』

『必要なものだけ買えばよろし』


 お店で売っているレシピが豊富だ。

 ひとまず、獣肉のステーキは買うとして、他に何か……


「あ、木の弓なんて作れるんだ」


 木の剣とかはランク3で作れるようになったけど、そういえば、弓ってなかったね。

 矢はランク3で作れるようになってたけど。


『それな、なんで弓だけレベル5なのか、不思議だった』

『矢の方が需要高いから、そっちを低い方にしたんだと思われる』

『あー、弓は確かに一個あればいいけど、矢は沢山必要だからな』

『沢山作ればそれだけ、レベル上がるからそういう救済なんじゃないかと』

『まぁ、弓使いの初期武器が木の弓だから改めて買うことってないんだけどな』


 あ、そりゃそうだよね。

 職業ごとに初期装備があって、私だってこの杖が一応初期装備になってる。

 弓使いが初期装備として、弓持ってるのは当たり前か。

 でも……


「剣よりは使えそうだし、買ってこうかな」


『えっ? アリスちゃん弓なんて使えるの?』

『弓使い以外だと、エイム補正ないから使えないと思うけど』

『一応、リアルで弓使ってる人なら使えるみたいだけど』

『そういう人は最初から弓使いにするんだぞ』

『それはそう』


 弓って難しいからね。他の武器が簡単とは思わないけど、初めてだとまず的に当たらなそうだし。


「まぁまぁ、ちょっと試してみるだけね」


『まぁ、アリスちゃんの好きにすればよろし』

『まぁ、最初の一個は経験値多めに入るから買っても損はないしね』


 ん、じゃあ、帰って早速作ろう。



 まずは、獣肉のステーキからだ。

 パンの時も思ったけど、錬金術で料理するって不思議な感覚だよね。

 難しくもないから、簡単にできた。


「……なんでこれお皿に載ってるんだろ?」


『それな』

『やっぱ、そこ気になるよなwww』

『料理でも、フライパンから上げるとどこからとも無く皿が現れる』

『げ、ゲームだから……』

『ちなみに、食べると、お皿も消える』


 うん、気にしないようにしよう。

 食べたら消えちゃうってのは少し残念だけど。

 残ったお皿だけ売れたらいいな、なんて思ったのは内緒。


「それじゃあ、いただきます」


 とりあえず、味見を……

 食器を用意して食べてみる。

 右手と左手どっちがフォークでナイフだっけ? まぁ、いいや。

 とりあえず、切ったステーキを一口。


「うん……、普通」


『スンッってなったwww』

『その気持わかるわwww』

『まずくないわけじゃないんだけど、なんか……なぁwww』


 どうやら、作り方を間違えたとかではなく、こういうものらしい。

 いや、視聴者さんも言ってるけど、まずいわけじゃないんだよ。

 ただ、こう、単に焼いただけのお肉というか……

 言っちゃえば味が薄い。


「これ渡したらロナさんがっかりする気がする……」


 思い浮かぶ、大量の肉を渡してきた時の期待した目。

 私ですら、ちょっと微妙に思ったんだ。これをそのまま渡すわけにはいかない。

 となれば、やることは一つ。



「これより、獣肉料理の改良作戦を開始します」


『わーわー』

『どんどん』

『ぱふぱふ』

『アリスちゃん、放送慣れてきたな……』


 なんかノリで始めちゃったけど、言われると若干照れてしまう。

 でも、言われてみれば放送始めて、もう7日目かな?

 毎日やってるからそれは慣れてもくるよ。


「というわけで、このステーキを美味しくする方法を考えていきましょう」


『ええやん、効果乗るわけじゃないから、やったことないけど』

『パンと一緒で何か足しても効果増すわけじゃないからな』

『昨日、パンに色々と挟んでみたけど、うまかったんだ……』

『改めて考えると味って重要だよな……』


 どうやら、昨日の私のパンを見て、同じように試してくれた人がいるみたいだ。

 そう、味は重要。これ大事。


「ひとまず、問題は、味が薄いことだと思うんですよ」


 このステーキにはほとんど味がない。

 一応、素材としてウルフ肉と一緒に入れた食塩の味がするくらい。


『せめて、胡椒があればなぁ……』

『あるにはあるけど、大分先だな』

『俺らからして割りと最近だからなぁ』


 あ、胡椒あるんだ。でも、生憎とここにはないので除外。


「正直、やれることってソースを作るくらいだと思うんだよね」


『確かに、後から足すっていうとそのくらいか』

『和風だと醤油使うけど、そうじゃないやつな』

『ちょっと調べてみるわ』


 うーん、私としても醤油があれば割りと簡単に作れる気がするんだけど。

 醤油もみりんもないんだよね……

 お酒はワインがあるから手に入るけど。

 正直、私のレパートリーとしても、醤油を使うレシピばっかりだ。

 料理人じゃないしなぁ……


『調べてきた。醤油なし、かなり絞られるけど、オニオンソースとかどうよ』


 オニオン、玉ねぎのソースね。

 それならできるかも?


『あ、ごめん、駄目だ。これみりん使うわ』


 あらら、残念。

 それから、皆色々と調べてくれたんだけど。


『うーん、ネットですぐに出てくるレシピだと、醤油使うやつばっかりだなぁ』

『みりん、あ、砂糖もまだないんだっけ?』

『コンソメ……中濃ソースって何で出来てるんだっけ?』


 なかなかすぐに作れそうなレシピが出てこない。

 私も色々と考えてみたんだけど、今ある具材でできそうなのがない。


「うーん、トマト使えば色々とできそうではあるんだけど」

『トマトと赤ワイン、それと刻んだ玉ねぎ煮込めばそれだけでも美味そう』

『それはありかもな』


 うん、それなら具材もそろってるし、作れなくもないと思う。


「めっちゃ時間かかりそうなんだよね……」


 レシピの分量もわからないから、手探りになるし、煮込むのも時間かかるだろう。


『まぁ、そりゃそうよね……』

『それを省略するための、醤油なり中濃ソースだったりするからなぁ』


 ネットでレシピがなかなか出てこないのも、そういう時短で便利な調味料使ったりするからだろう。

 正直、作るのはいいんだけど、料理をずっとやってるわけにもいかないんだよなぁ。

 困っていると、


『もう単純にチーズかけるだけでもいいんじゃね?』


 ん……


「それだ!」


 ありだね! それ、単純だけど、一味つくし。

 というわけで、急遽買ってきたチーズを熱して、ドロドロになったところで、ステーキにかける。


『あ、もうこれだけでうまい』

『これが……チーズの力!』


 どろどろに溶けたチーズがお肉と絡んで……


「美味しい!」


 さっき、食べたうすい塩味だけのお肉と比べたらかなり上等だ。


『とりあえず、今日の夕飯はステーキにしよう』

『近所のステーキ屋……最近潰れたんだよなぁ……』

『今日も飯テロあざっす!』


 なんか、昨日に引き続き、メニューが決まった人がいるみたいだ。

 一応、明日はこれをロナさんにあげるとしよう。

 でも、ちょっと悔しいからソースの研究はしておこうかな……

 いつか、きっと美味しいソースを作ってロナさんに食べてもらうとしよう。


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