散歩の千二百七十四話 屋敷で絵本タイムです
陛下との話も終わり、僕たちは王城から屋敷に戻りました。
念の為ということで、軍の兵が道中の護衛についてくれました。
もちろん、僕も周囲を広範囲探索魔法で周囲の警戒をしています。
こうして、何事もなく何とか屋敷へと戻りました。
ととと、ギュッ。
「「おかーり」」
「ふふ、ただいま」
屋敷に到着すると、ガイちゃんとブレアちゃんが僕とスーに抱き着いてきました。
どうやら、いつも通りの明るさですね。
「今日は、屋敷の中で遊びましょうね。きっと、シュンさんが絵本を読んでくれるわ」
「「おおー」」
スー、さらりとちびっ子の相手を僕に振ったね。
今日は遠隔で仕事をしようと思ったけど、いずれにせよこの状況では午前中は厳しそうですね。
ということで、普段着に着替えてガイちゃんとブレアちゃんと共に勉強部屋に向かいました。
「何が読みたいかな?」
「「これー!」」
ガイちゃんとブレアちゃんが揃って手にしたのは、どうやら冒険者とお姫様の絵本だ。
パラパラと中身を見たが、これってどこかで聞いたことがある内容だぞ。
「冒険者が身分を隠したお姫様と冒険をするって、多分僕とスーの事じゃないかな?」
「「おおー!」」
僕がポツリと呟いた内容を聞き、ガイちゃんとブレアちゃんは大興奮です。
しかも、何気に冒険者で凄腕料理人って書いてあるね。
「シロやアオの事も書いてあるね。倉庫掃除をしたり、薬草採取をしたり、害獣駆除をして、最後はゴブリンの集団を倒したんだよ」
「「おおーーー!」」
ガイちゃんとブレアちゃんは、更に大興奮しちゃいました。
そして、僕に絵本を預けつつ手を引っ張ってどこかへ連れていきました。
「「ねねー!」」
「うん、どうしたのかしら?」
「あぶー」
応接室に向かうと、リルムちゃんを抱いてご機嫌なスーがいました。
すると、ガイちゃんとブレアちゃんはスーに絵本を見せたのです。
スーからリルムちゃんを受け取り、スーは絵本を読み始めました。
「ああ、この絵本ですね。私も見た事があります。なんでも、お義母様が子ども向けに話をまとめたそうです。王都で大人気だと聞いています」
スーよ、そんな大事になっているなんて初めて知ったんですけど。
逆に、スーは何で僕は知らないのって表情ですね。
「現在、温泉街で出会った竜との話を纏めているそうです。夏前には出版するそうです」
スーよ、その話も初めて聞いたんですけど……
するとガイちゃんとブレアちゃんが、キラキラした目で僕とスーを見上げました。
「「りゅー!」」
どうやら、温泉街で出会った竜の話を聞きたいみたいですね。
でも、スーの側にいたリリスさんが竜の話が出て来てビックリしています。
こうして、午前中はガイちゃんとブレアちゃんに色々な話を聞かせる事になりました。
二人とも、とっても喜んでいましたね。




