散歩の千二百七十一話 王妃様大激怒
襲撃場所はちょうど大教会の目の前らしく、既に多くの兵と聖騎士でごった返していた。
「「「ブルル……」」」
うちの馬も、若馬も含めて襲撃犯に突撃したみたいだ。
王妃様の乗った馬車は、護衛も含めてかすり傷一つない。
代わりに、三十人以上の襲撃犯が全員ボコボコにされていた。
えっと、死者は何とかいないみたいだ。
でも、治療は不要ですね。
取り敢えず、王妃様の乗った馬車を安全な大教会内に避難……
ガチャ、スタッ。
「妾を襲った害虫は、いったいどこのどいつかのう……」
あっ、王妃様が黒い笑みを浮かべながら馬車から降りてきたよ。
しかも、手にしているのは扇子ではなく剣を折ることができる鉄扇だ。
そして、後ろ手に拘束されている襲撃犯の中に、妙に横に大きいのが五人いた。
全員黒装束で頭巾にマスクをしているが、五人だけ全く変装になっていないところが笑えますね。
僕たちも、急いで王妃様の側に移動します。
アオとシマちゃんが王妃様の護衛に就こうとしたけど、当の王妃様が手で制しました。
「「「「「ふぐっ……」」」」」
襲撃犯は、猿ぐつわもされた上で頭巾を剥ぎ取られました。
意外でも何でもなく、昨日僕に喧嘩を売った五人ですね。
王妃様、その、殺気が隠しきれていませんよ。
「シュンとスーの乗った馬車と勘違いして、まさか妾の馬車を襲撃するとは。呆れてものが言えんのう。わざわざ王命で大教会への接近禁止を伝えたのだから、破ればどうなるか分かっているはずじゃ」
「「「「「ふ、ふぐー!」」」」」
王妃様、その、殺気を垂れ流しながら真っ黒な笑みを浮かべて鉄扇で五人の首筋をトントンするのは怖すぎます。
五人も、ようやくその意味を知って猿ぐつわ越しに叫んでいました。
でも、五人がやらかしたことを考えると無きにしもあらず何だよね。
「というか、ここで妾がそなたらを無礼討ちにしても文句は言えぬじゃろう。せっかくじゃから、シュンの聖剣を借りて斬れ味を試してみるのも良かろう」
「「「「「ふ、ふぐ……」」」」」
バタリ、ジョワー。
あっ、五人は王妃様に鉄扇で顎を軽く撫でられると失禁しながら気絶しちゃった。
連行する時に汚くならないように、念のために五人を生活魔法で綺麗にします。
「反逆罪の現行犯で、全員を重犯罪者牢にぶち込むのじゃ。こやつらの屋敷も、強制捜査するのじゃ」
「「「「「はっ」」」」」
護衛の兵と聖騎士が、手分けして動き始めました。
念のために、土魔法でリアカーを作ってあげます。
今日は、どっかの貴族のせいで軍の兵と偉い人は大忙しになりそうですね。
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