散歩の千二百六十一話 問題のあった子爵領に寄ります
王都に向かう道中、幾つか寄らないといけない場所があります。
最初に来たのは、僕達を二回も妨害した結果とても残念な事になった子爵家です。
当主の子爵は辺境伯領兵に拘束され、厳重な監視の下で王都に送られたはずです。
その後どうなったかは大体知っているけど、実際に当事者に聞いてみましょう。
「今日は、みんなも一緒に屋敷に入っていいってよ」
「「「「「はーい」」」」」
事前に確認してあるので、僕達はすんなりと屋敷に入りました。
応接室に入ると、赤ちゃんを抱いたご夫人が立って僕達を出迎えました。
「皆さま、お待たせいたしまして申し訳ありません」
「あぶー」
「いや、なにも問題ないのじゃ」
頭を下げたご夫人に、王妃様が代表して挨拶をしました。
赤ちゃんは、首が座ったくらいですね。
僕達も、座って話を聞くことになりました。
「みんなは、お菓子を食べて待っていてね」
「「「「「はーい」」」」」
ちびっ子達には話が難しいので、お菓子タイムに入ります。
その間に、僕達がご夫人から話を聞きます。
「皆さま、改めまして主人が本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ありません」
「あぶぶ」
改めて、子爵夫人が僕達に頭を下げました。
そして、話を始めます。
「私達が把握しているのは、子爵は王都へ送られて裁判待ちになっているということです。その赤ちゃんが当主代理となり、子爵夫人が当主補佐として政務を行っているという事です」
「はい、その通りになります。主人は裁判を受ける事になっており、その際に子爵家への裁定も出る予定です」
多くの貴族に散々迷惑をかけたので、結構厳しい罰になるのは間違いなさそうです。
そして、何故か僕も裁判を担当する事になりました。
王都に戻って早々に、面倒くさい仕事が待っています。
「領地経営の補佐を頼める方はいますか?」
「私の弟が、王都から来てくれる事になりました。弟は実家の嫡男でもありますので、将来の勉強も兼ねるそうです」
領地統治が一番の課題だったけど、それは大丈夫そうで良かったです。
何にせよ、赤ちゃんが大きくなるまでは領地経営はちょっと大変ですね。
王城に依頼すれば経営補佐を頼めるので、その辺りの話もしておきます。
「あぶー」
すると、子爵夫人が抱いている赤ちゃんが僕に向けて手を伸ばしたのです。
えーっと、これってもしかして……
「どうやら抱いて欲しいのかもしれませんね」
「あの、この子からアピールするのは珍しく……」
子爵夫人も、ちょっと困惑気味に僕に赤ちゃんを渡しました。
赤ちゃんは、僕に抱っこされてとても満足そうですね。
「シュンさんは、まるで赤ちゃんを吸い寄せる何かがあるのかもしれませんね」
「うむ、そうじゃのう。これ程までとはのう」
スーや王妃様だけでなく、他の女性陣も思わず苦笑していました。
一方、子ども達は自分達も赤ちゃんを抱っこしたいとアピールしていますね。
何にせよ、子爵領が良い方向に向かって欲しいですね。
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