散歩の千二百三十三話 炊き出しの出来はどうかな?
因みに、うちの馬にはアオ、フラン、ノア君が乗り込んでいました。
多くの人が来るとはいえ、先ずは聖騎士団の活動が優先ですね。
「えーっと、こんな感じで治療するの?」
「ええ、そうよ。最初に軽く魔力を流すと、どこが悪いか分かるのよ」
治療班では、スー達が回復魔法が使える孤児院の子どもに魔法の指導を行っていました。
勿論教会の聖職者も治療を手伝っており、列に並ぶ人が多いけど問題なく治療が行われています。
「皆様、炊き出しの試食ができました」
「うむ、では確認しよう」
僕も炊き出しの試食ができたので、先ずは僕のスープを食べた事の無い毒味役の聖騎士に食べてもらいます。
僕のスープを食べた事がある他の聖騎士が、とても羨ましいという視線を毒味役の聖騎士に向けていますね。
「えっ?」
すると、何故か毒味役の聖騎士が目をカッと開いたのです。
えっ、何かやっちゃった?
「な、何だこの美味さは!? 今まで食べた物の中で、ぶっちぎりで美味いぞ!」
ああ、よかった。
一瞬、味付けが失敗したかと思っちゃいました。
毒味役の聖騎士は、一気にスープをかき込んでいきました。
「うむ、流石はシュンのスープじゃな。いつも通り美味しいのじゃ」
「そうですな。味に深みがありますな」
「いつもの炊き出しのスープと全く同じ材料なのに、味が何もかも違いますね」
あの、王妃様、名誉聖教皇猊下、スカーレット聖教皇猊下、毒味役の聖騎士が大丈夫という前に試食をしていますね。
他の地域からやってきた聖職者が、大丈夫なのって表情をしていますよ。
「では、皆さんに配布しますね」
「開始で問題ないじゃろう。他の聖職者も、一度味わってから配布を始めるのじゃ」
「「「「「は、はあ……」」」」」
名誉聖教皇猊下の声に、他の地域からやってきた聖職者は疑問の表情を浮かべています。
因みにスカーレット聖教皇猊下と僕の作ったスープを食べたことのある聖職者は、早速町の人へスープの配布を始めました。
そして、念のためにスカーレット聖教皇猊下の肩にはシマちゃんが乗っています。
「なっ、えっ? こ、これが炊き出しのスープ?」
「こ、高級料理の味がしますわ」
「で、でも、食材はいつもと変わらない。下処理を変えただけで、こんなにも味が変わるなんて……」
そして、初めて僕のスープを食べた聖職者は、信じられないという表情をしています。
食材も香辛料も、普段の炊き出しと全く変わらないですよ。
聖職者は何故か僕の事を信じられないという表情で見ていたけど、タネも仕掛けもありませんよ。
読んでいただき、誠にありがとうございます
ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
作者のモチベーションも上がります!




