散歩の千二百三十話 新聖教皇猊下発表
「それでは、これより新聖教皇を発表する」
聖教皇猊下がマイク型魔導具を手にして話し始めると、大聖堂内は水を打ったかのように静かになった。
聖教皇猊下は、一呼吸置いてから再び話し始めた。
「今回の聖教皇選出に伴う選挙は、まさに異例とも言えた。過去にも選挙結果を巡り争いが起きたが、今回は過去に例がないほどだった。しかし、どんなに暴力が起きようとも、過去の選挙結果は心ある者が選ばれた。暴力によって選挙結果は変わることはなかった」
聖教皇猊下は、最初に選挙を巡る争いを語った。
ゲス枢機卿の選挙妨害は、過去に例がないレベルだ。
というか、普通に考えてあり得ないだろう。
「そんな中、多くの者の協力を得て無事に選挙を実施する事ができた。改めて感謝申し上げる」
大聖堂に集まった多くの人から、拍手が起きていました。
町の人達も、先程勲章を渡された僕達が色々動いていたのだと分かっているはずです。
そして、いよいよ選挙結果が発表されます。
「それでは、結果を発表する。選挙の結果、新聖教皇にスカーレット枢機卿が選出された」
「「「「「わあー!」」」」」
予想通りというか、やはりスカーレット枢機卿が新聖教皇に選出されました。
まあ、対抗馬がゲス枢機卿しかいなかったのもあってか、ほぼ信任投票に近かったけどね。
スカーレット枢機卿は、席から立ち上がると背後にいる民衆に頭を下げてから聖教皇猊下のところに向かいました。
そして、スカーレット枢機卿は聖教皇猊下の前に膝をつきました。
「スカーレット枢機卿に、聖教皇の証である杖を授ける」
「ありがたく頂戴いたします」
代々の聖教皇猊下に受け継がれてきた杖が渡され、正式にスカーレット枢機卿が聖教皇となりました。
因みに、今までの聖教皇猊下は名誉聖教皇猊下と言われる事になるそうです。
そして、スカーレット枢機卿もとい聖教皇猊下は、集まった人に向けてにこやかに手を振りました。
集まった人達からも、大きな歓声が上がりました。
僕達も、聖教皇猊下に大きな拍手を送ります。
本当に色々な事があったけど、こうして無事に聖教皇猊下が選出されてホッとしています。
因みに、大聖堂内に入ろうとしたならず者は全てうちの馬とアオ達によって撃退されました。
式典を妨害されることも無く、その他の聖職者もホッとしていたのでした。
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