散歩の千二百二十九話 式典開始です
「静粛に。これより式典を開始します」
司会の人のアナウンスで、大聖堂に入っている人達のざわめきは少し落ち着いた。
絶対数が多いから、どうしても声は聞こえるけどね。
「式典に先立ちまして、功績者への勲章の叙勲を執り行います」
あれ?
この勲章の話は、何にも聞いていなかったよ。
あっ、王妃様がニヤリとしているよ。
何だか、嫌な予感がする……
「この度ゲス枢機卿一派の暴走を食い止めた聖騎士団、並びに王国より来訪したスーザン王女殿下一行に勲章を授ける」
パチパチパチと大きな拍手が起こったが、王妃様はこの話を知っていたんだ。
スーもこの話は全然知らなかったみたいだけど、ヒョードル様と共に前へと進み出た。
良かった、スーが代表して聖教皇猊下から勲章を受け取るみたいだ。
と思ったら、聖教皇猊下が僕にニコリとしたのだ。
えっ、まさか僕も一緒に勲章を受けるの?
僕は、トホホと思いながら前に出てスーの隣に並んだ。
「ゲス枢機卿の野望を食い止めし者に、勲章を授ける」
「「「ありがとうございます」」」
大きな拍手が起こる中、僕達の前に物凄く豪華な勲章がつけられました。
この勲章って、物凄いものじゃないのかな。
後で聞かないと分からないけど、聞いたら聞いたでとても怖い気がする。
僕とスーは、再び席に戻りました。
「「「「「いーなー」」」」」
「多分、後でみんなにも勲章を貰えるよ」
「「「「「おー!」」」」」
シロ達も活躍したから、勲章は貰えるはずだ。
僕の予想だと、アオと馬にも勲章が与えられるはずだ。
特に、今回は馬の活躍も目立ったもんね。
「続いて、今回の功績を称えて聖職者の叙階を行う。シャーリー・ホルツは前へ」
「は、はい!」
まさか自分が呼ばれるとは思ってもいなく、シャーリーさんはかなりびっくりした表情で前へ進み出た。
そして、聖教皇猊下の前に膝をついた。
「では、シャーリー・ホルツを助祭から司祭へと叙階する」
「あ、ありがとうございます」
再び起きた大きな拍手を受けながら、シャーリーさんは聖教皇猊下に深々と頭を下げた。
シャーリーさんの父親が起こした事件の影響で、シャーリーさんは当分助祭のままだと思われていた。
予期せぬ叙階に、席に戻ったシャーリーさんは少し涙ぐんでいた。
「「「「「よかったねー!」」」」」
「ええ、ありがとう」
シロ達も、シャーリーさんの叙階を祝福していた。
この辺りも、王妃様が色々と調整していたんだ。
流石の政治力としかいえないですね。
読んでいただき、誠にありがとうございます
ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
作者のモチベーションも上がります!




