散歩の千二百二十三話 みんなで話し合い
僕達は応接室に移動し、お茶を飲みながらヒョードル様が聖教皇猊下にゲス枢機卿との戦いを説明していました。
「現在、ゲス枢機卿は聖騎士団施設にある重犯罪者用の牢屋に収監しています。しかしながら、意思疎通ができるかは不透明です」
「それは致し方ないじゃろう。何せ、エンシェントドラゴン様のブレスを浴びたのじゃ。生きている事が奇跡じゃろう」
ゲス枢機卿の状態に、聖教皇猊下もどうしようもないと首を横に振っていました。
幸いにして洞穴にあった書類などは全てアオが回収しており、現在聖騎士団の施設にて分析中となります。
「ゲス枢機卿は、アンデッドに近い物を作ろうとした事自体が駄目じゃ。大聖堂を破壊して優越感に浸ろうとしたのだろうが、それでは誰もついて来ぬ。それに、たとえ大聖堂が破壊されても、我らが殺されても信仰は途絶えぬ。それを理解しない時点で、ゲス枢機卿の負けは決まったものじゃ」
紅茶を口にしながら、聖教皇猊下は考えを口にしていました。
力による現状変化は、一時はうまく行っても必ずしっぺ返しが来ます。
ゲス枢機卿は、滅びる運命にあったのですね。
そして、話題は僕の変化した剣の話になりました。
「こちらが、聖属性を帯びた剣になります」
「「「「おおー!」」」」
豪華な仕様になった剣をアイテムボックスから取り出してテーブルに乗せると、フラン達は大興奮していました。
他の聖職者も、剣をマジマジと見ていました。
「その、エンシェントドラゴン様はこの剣でないと僕には扱えないと言っておりました」
「うむ、まさにシュンの為に生み出された聖剣と言えよう。シュンなら、正しく扱えるはずじゃ。大事にするとよい」
もしかしたら聖教皇国側はこの剣を譲ってくれと言うかと思ったけど、聖教皇猊下は僕が扱うべきだと言った。
この剣は、きっと僕や仲間達にしか扱えないだろうね。
「このネックレスは、守護竜の首飾りと名付けよう。かなり強い力を感じるが、人に譲渡するのは不可能と言えよう」
「血縁関係が扱えるかですね。本当に温かい力を感じます」
スカーレット枢機卿も、ネックレスを手に取ってその力を感じていました。
大聖堂自体にも、恐らくエンシェントドラゴン様の加護が付いたはずだ。
「さて、これで話は終わりにしよう。もしかしたら町のものがエンシェントドラゴン様の件で聞きにくるかもしれないが、エンシェントドラゴン様は聖教皇国をお救いになられたとだけ伝えよう」
「「「「「はい!」」」」」
聖教皇猊下の言う通り、下手に色々言わなくても大丈夫ですね。
そして、実際に沢山の町の人が大聖堂を訪れたけど、簡単に説明したら直ぐに納得してくれました。
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