散歩の千二百二十話 ゲス枢機卿の末路
すると、ゲス枢機卿はわなわなしながら僕達を指差したのです。
「こ、壊したのはあいつらだ! お、俺は知らん……」
「ふざけるのもいい加減にしろ。我々は、同胞の亡骸を闇の人形にした事に怒っている。襲われて倒すのは当然で、その後しっかりと浄化している。我々が怒っているのは、貴様だけだ」
「ひ、ひぃー!」
ゲス枢機卿は、この期に及んで僕達に罪をなすりつけようとしたのか。
どうやら、エンシェントドラゴン様はある程度の情報を持っているみたいだ。
もう、ゲス枢機卿の言い訳など全く意味がない。
そして、エンシェントドラゴン様をはじめとするゲス枢機卿を取り囲むドラゴンが、一斉に大きな口を開けたのです。
「貴様からは、嫌な臭いしかしない。貴様の全てを浄化してやろう」
「や、やめ、あーーー!」
ブォーーー!
あっ、エンシェントドラゴン様達がゲス枢機卿目掛けて聖属性のブレスを思いっきり叩き込んでいるよ。
これでゲス枢機卿が聖人みたいになったら面白いけど、残念ながらそうはいかなかった。
「へ、へぁ……」
聖属性のブレスを浴びたゲス枢機卿は、髪は白髪になり体はぶよぶよからガリガリに痩せ細っていた。
元が邪悪な存在だったから、ごっそりと闇属性のものが削り落とされたんだ。
うーん、辛うじて生きているけど、ゲス枢機卿はもう一生介護生活だろう。
もっとも、介護を受けられる環境にいられる可能性は極めて低いけど。
「シュンよ、この邪悪な存在を排除せよ」
「はっ、はい!」
いきなりエンシェントドラゴンに話しかけられたので、ちょっとびっくりしちゃった。
念動で骨みたいになったゲス枢機卿を僕達の方に運び、念の為に治療した。
うん、駄目だ、体の中が真っ黒すぎて全く治療できない。
「護送馬車を手配した。死刑囚牢に入れて、厳重に監視せよ」
「「「「「はっ」」」」」
ヒョードル様が部下に指示をし、直ぐに色々と動き始めた。
因みに洞穴の中にあった書類関係はアオが全て押収したので、ついでに捕まえたゲス枢機卿一派と共に持って行ってもらうことになった。
「エンシェントドラゴン様、その、僕達が倒した骨竜の骨などはどうすればいいですか?」
「ある程度でよいから、一箇所にまとめるように」
聖騎士は忙しそうなので、僕達は急いで倒した骨竜の破片を集め始めた。
念動を使って大きな破片を一箇所に集め、細かい破片をみんなで手分けして集めた。
王妃様や他の人達も手伝ってくれたので、三十分程で殆どの破片を集め終えた。
その間に、ゲス枢機卿はやってきた護送用の馬車に乗せられて王都に運ばれたのでした。
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