散歩の千二百十九話 まさかの乱入者
当のゲス枢機卿は、信じられないという表情でボキボキに砕けている骨竜を見ていました。
うん、結局十分もかからずに終わっちゃったもんね。
「ま、まだだ! この洞穴の中には、他の骨竜が……」
ぴょんぴょん、ふりふり。
ドサッ、ドサドサドサ。
「はああああ!?」
ゲス枢機卿は足元にある洞穴を指差したのですが、ちょうど良いタイミングでアオが洞穴から出てきました。
アオは念動で縛りあげたゲス枢機卿一派と共に、大量の粉々になった骨をアイテムボックスから取り出しました。
実は、アオにこっそりと洞穴の中に入ってもらい、色々と対応してもらったのです。
スライムならではの、隠密活動ですね。
そして、別件で気になった事がありました。
「えっと、もう魔力切れで短距離転移はできなさそうですね」
「ぐっ、くそー!」
僕が指摘をすると、ゲス枢機卿はかなり悔しそうな表情をしたのです。
僕達が骨竜と戦っている間に逃げれば良かったのに、そうしないのはもう短距離転移魔法が使えないということですね。
ゲス枢機卿に短距離転移魔法を使わせた、馬のファインプレーです。
「ぐっ、まだだ、まだ終わら……」
バサッ、バサッ、バサッ。
なおもゲス枢機卿が僕達を指差して悪あがきをしようとしたところで、とんでもない事が起きたのです。
何と、上空に小さなものが近づいてきたかと思ったら、段々と大きくなってきたのです。
そして、十頭の大きなドラゴンが僕達に近づいてきました。
しかも、先頭にいるのは前にも会ったエンシェントドラゴン様じゃないかな。
ドサッ、ドサッ、ドサッ。
「同胞の心の叫び声を聞いてみれば、貴様が犯人か!」
「「「「「グルル!」」」」」
「うぎゃー!」
ゲス枢機卿は周囲をドラゴンに囲まれた上にエンシェントドラゴン様に睨まれて尻もちをついて叫び声を上げています。
すると、僕達の胸元にある治療したドラゴンからもらった竜のネックレスが光り輝いていました。
もしかしたら、エンシェントドラゴン様達は僕達が身につけていたネックレスを辿ってやってきたのかもしれませんね。
「許せぬ、絶対に許せぬ。同胞の亡骸を使って邪悪なものを作るなど、絶対に許せぬわ!」
「「「「「グルル!」」」」」
「へあー!」
エンシェントドラゴン様の殺気をモロに受けて、ゲス枢機卿はもう体を起こすので精一杯だ。
予想外の展開に、僕達も成り行きを見守るしかできませんでした。
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