散歩の千二百一話 執事を浄化します
バシッ。
「ぐっ……」
タイミングを見計らって、僕は執事を足払いしました。
転ぶ事はなかったけど、執事は少し体勢を崩しました。
「いまだ!」
シュイン、バシッ。
「なっ!?」
まず初めに、僕は執事を拘束魔法で動けなくします。
恐らく、執事なら直ぐに拘束魔法を破る事が出来るだろう。
でも、一瞬でも動けなくできればそれでいいんです。
シュイン、ぴかー!
「なっ、あぁーーー!」
次に放ったのは、魔力を思いっきり圧縮した浄化魔法です。
闇の宝玉を浄化できれば、執事の動きは止まるのではと考えました。
予想は的中して、執事の体内に埋め込まれた邪悪な宝玉はどんどんと浄化されていきました。
シュイン。
「あれ? 手応えが変わったよ?」
「うぅ……」
五分ほど浄化していたら、急に邪悪な宝玉の抵抗がなくなって今度は聖魔法を吸収し始めたのです。
何だろうなと思いつつそのまま聖魔法を放っていると、執事の黒髪が金髪に変わっていったのです。
「あっ、満杯になった。うーん、邪悪な宝玉の反応もなくなったね」
「うぅ……」
執事はまだ動けないみたいだけど、悪い感じは綺麗サッパリなくなりました。
そのまま聖騎士に運んでもらい、取り敢えず戦闘は終了です。
うーん、何だったのかはまた確認した方がいいですね。
では、多分一番激戦になっているはずの執務室に向かいましょう。
「シロキーック!」
ドカン。
「グハッ。こ、このままでは……」
「おい、何をしている!」
執務室では、シロが筋肉ムキムキの護衛を圧倒していました。
王妃様もいるけど、こちらは剣を手にしたまま様子見って感じですね。
「あっ、シュンお兄ちゃんだ!」
シロが僕に気がついて、フリフリと手を振っています。
王妃様も、一度だけ僕の方を見ました。
「執事を倒したというか、邪悪な宝玉を浄化して代わりに聖魔法で満たしたら動けなくなりました」
「ほう、そんな浄化方法があるとはのう」
王妃様は、視線を動かさずに僕に返事をしました。
その視線の先には、まるでオークキングが司祭服を着ている様な男性がいました。
鑑定したら、ゲス枢機卿とバッチリと出たのです。
「シロパーンチ!」
「ごふっ……」
ドサッ。
そして、ゲス枢機卿を守っていた筋肉ムキムキの護衛は、鳩尾にシロの強烈な一撃を受けてうつ伏せに倒れました。
他に五人の護衛が倒れているけど、全てシロが倒したそうです。
「さて、まだやるのか? 大人しく投降する事を勧めるぞ」
「ぐっ……」
シャキーンと剣を抜いた王妃様が、不敵な笑みを浮かべながらゲス枢機卿に剣を突きつけたのです。
ゲス枢機卿は、かなりたじろいた表情をしていますね。
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