散歩の千百九十五話 助っ人もふもふ要員
三日間は、ゲス枢機卿の屋敷の浄化と大聖堂内での奉仕活動に専念しました。
ゴリゴリと邪悪な波動っぽいものを浄化し続け、遂に屋敷のかなりの部分の浄化を行うことに成功しました。
これなら、数日のうちに屋敷に突入する事ができそうです。
シュイン、ぴかー。
「おばあさま、お加減は如何ですか?」
「とっても良いわよ。ありがとうね」
大聖堂内での奉仕活動も順調に進んでいて、スー達もシスターさんに混じって治療をしています。
連日の浄化作業で聖魔法がぐーんとレベルアップしたので、治療も効率的に行えているそうです。
「休憩だよ! 今日も、沢山悪い人を捕まえたんだよ!」
「ブルル」
シロ達や馬達の巡回班も、聖都に潜んでいるゲス枢機卿一派を尽く捕まえているそうです。
ゲス枢機卿一派が大人しいのも、構成員が軒並み捕まっているのもありそうです。
もっとも、馬は相手が弱すぎて暇していると嘆いていました。
だから、暴れる事を前提に話をしなくてもいいんですよ。
もふもふ、もふもふ。
「はいはい、お客さんここがいいんですね」
「「チッ……」」
そして、僕は何故か大聖堂の庭にいる小動物をもふもふする係りになっていました。
小動物からは、何故か僕の事をモフリストというよく分からない名称をつけられていました。
ふりふり、ふりふり。
「チッ」
「チッ!」
僕としては、アオとシマちゃんが大聖堂に住んでいる小動物に魔法の使い方を教えている方が気になっていました。
簡単な聖魔法なら使えるようになったって、アオ、そういう事じゃないと思いますよ。
シマちゃんもゲス枢機卿の屋敷の浄化を手伝い始めたので、一気に魔力制御の腕を上げています。
シマちゃんはまだまだ僕達にしか慣れていないけど、それでも前よりも警戒心が薄れて来ています。
ペシペシ。
「「プッ」」
「はいはい、次ですね」
モフる順番がずらーっと出来ているので、出来るだけ短時間に済まさないといけません。
うーん、ちょっと人手が足りなくなったところで、何故かこの人が助っ人に現れました。
「チッ」
「うむ、元気よさそうじゃのう」
「もふもふー」
たまた、まリハビリを兼ねて聖教皇猊下が娘さんの押す車椅子でやってきました。
二人とも、小動物に囲まれてとても良い表情をしていますね。
「チッ」
「聖教皇猊下が、とても元気になって良かったと言っていますよ」
「おお、それは嬉しい事じゃ」
「もふもふー」
どうやら、大聖堂に住み着いている動物は聖教皇猊下には警戒心が薄いみたいです。
次から次へと集まってきています。
娘さんも、リスに囲まれてご機嫌ですね。




