散歩の千百九十二話 スカーレット枢機卿様からのお願い
うちの馬の活躍もあり、ゲス枢機卿一派による襲撃は殆ど被害もなく終了しました。
僕たちも、殆ど魔力を使わずに済みましたね。
奉仕活動も再開したのですが、ここでスカーレット枢機卿様がある事を王妃様にお願いしたのです。
「王妃様のご一行の方に、素晴らしい料理人がいると聞いております。是非、民のために料理を作って頂きたいのですが可能でしょうか?」
「うむ、問題なかろう。ただし、あくまでも食材はここにあるものに限らさせるのじゃ」
スカーレット枢機卿様に返事をする王妃様だけでなく、スーや多くのメンバーが僕の方を見ていた。
大丈夫ですよ、ちゃんとやりますよ。
でも、ベースはトマトスープになるだろうし、野菜と肉で海産物はないですね。
ということで、最初に試食を作りましょう。
シュイン、ストトトトトン。
「は、速すぎる。料理している姿が見えない……」
「も、もしかして、かの有名な【雷撃の料理人】では?」
大聖堂のシスターが物凄くびっくりしているけど、僕もまさか二つ名を知られているとは思わなかったです。
あと、その二つ名は冒険者としての二つ名ですよ。
にんにくを細かく切って炒めて、反対側では玉ねぎを切って風魔法を応用した圧力鍋もどきで甘みを引き出します。
肉も硬かったから、筋を切ってワインに漬けてから煮込みます。
何故かスパイスも沢山あるので、ふんだんに使っていきます。
もちろんベースはトマトソースで、野菜も沢山使います。
味見をして、味を整えてっと。
「すみません、試食いいですか?」
「「はっ、はい!」」
「「「試食するー!」」」
大聖堂のシスターさんだけでなく、休憩中のフラン達も試食にやってきました。
トリアさんや、ジョディーさんにも試食をしてもらいます。
「「「おいしー!」」」
「相変わらず、とんでもない美味しさですね」
「しかも、ワイン以外はここにある食材です」
お肉を柔らかくする為のワインも、キチンと許可をもらって使っていますよ。
それに、どこにでもある安ワインです。
「す、凄い……味の深みが素晴らしい……」
「ほぼ同じ食材で似た料理なのに、全く別の料理に思えますわ」
シスターさんにも美味しいと言ってもらったので、ここからは責任者に試食してもらいます。
というか、シスターさんはまだ理解が追いついていない感じですね。
スーたちも、試食したいと言っていますね。
「うむ、いつも通り良い料理じゃ」
「こ、これは……食材が同じなのに、高級料理みたいです……」
王妃様はいつも通りという表情だけど、スカーレット枢機卿様は驚愕の表情を見せていました。
「うむ、これは素晴らしい。体の芯から元気になるぞ。食というのは、本当に大事なのだな」
「す、凄い。同じ食材なのに、こうも違うなんて……」
奉仕活動の様子を見に来た車椅子姿の聖教皇猊下と、車椅子を押していた娘さんにも試食してもらいました。
食べて元気になるのって、作った人にとってはとても嬉しいですよね。
許可も出たので、早速炊き出しのメニューに加えていきます。
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