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-episode3-
戦闘後、すぐには誰も近づかない。
村人と俺の間に、妙な距離が生まれる。
最初に声をかけるのは、老人を支えていた女。
「……助かりました」
感謝はあるが、興奮はない。
英雄を見る目ではなく、
助けられた相手を見る目だ。
俺は正直に答える。
「また来ないとは言えない」
女は深く頭を下げる。
それ以上は踏み込まない。
名前を聞こうとして、やめる者もいる。
「仕事だ。気にするな」
村人も、それを受け入れる。
称号は出ない。
英雄という言葉も出ない。
必要な距離だけを保ったまま、
日常の片付けに戻っていく。
俺はその場を離れる。




