魔道具開発部の日常。1
銀色の長い髪をおろして、綺麗に微笑むレオさん。
びしょびしょの私達を見て、興味津々でこちらへやってきたけど、ぬ、濡れちゃいますよ〜〜。
心配する私達をよそに、しゃがんでタライを覗き込む。
「で、なんで水が出てくるんですか?」
「あ、ああ・・、紙コップから水が出てきて飲めるようにしたかったんです」
「なるほど〜!発想がいいですね!」
にっこり笑って褒められて、私とアル君は顔を赤くした。
・・・だって、美人さんなんだもん。
ミスクさんが可愛い系美人だったら、レオさんは美人の中の美人だ。・・・お、同い年とは・・。
と、ちょうどお昼の鐘が鳴る。
えー、もうお昼か・・。
「あの、どちらの課に行く予定だったんですか?良ければご案内しますが」
私がそう言うと、レオさんはパッと顔を輝かせ・・
「まぁ〜、なんていい子なんでしょう!」
って言うけど、すみません・・私と貴方は同い年なんです。
言い出せず、曖昧に笑っていると、レオさんの後ろからレイト君がタオルを持ってやって来るのが見えた。
「・・・・レオさん・・?」
レイト君が驚いた様子で声を掛けると、レオさんが振り返ってレイト君をみる。
「うっそー!!!!レイト君??こんなに大きくなったの?あの小さくて、可愛いレイト君はどこへ行ったの?!」
あ、わかる・・その感覚。
男の子って、この時期ものすごく大きくなるからびっくりするよね。
レイト君は、どう返答したらいいのかわからないのか、曖昧に笑っていた。が、気にする事なくレオさんが、レイト君をジロジロ見ている・・。
えーと、どうしたものかな・・。私とアル君で目配せして、
「・・・とりあえず、ここじゃなんなんで、開発課の仕事場にでも」
そう私が言うと、レオさんは綺麗に微笑んで頷いてくれた。
ホッとしてると、レイト君が私とアル君にタオルを渡してくれた。二人分持ってきてくれたのか、優しいなぁ・・。
「・・ありがとう」
小さく笑ってお礼を言うと、レイト君はちょっと照れて「別に・・」って言うけど、久々に聞いたな、それ。
相変わらずの光景に、アル君に笑われてしまう・・。
レオさんは、そんなレイト君と私を交互に見て・・
「あれ?レイト君、もしかして付き合ってるの?」
突然言われて、一気に顔が真っ赤になってしまった。
レイト君も突然聞かれて、顔が赤くなってた。
「・・・そうです、けど・・」
そう呟いて、私の手を握ってくる。
な、なななんで、握る!?逃げ出したいのにー!!
レオさんは、ニマニマしながら・・「あのレイト君がねぇ〜」なんて感慨深そうですけど、お願いです・・もう勘弁して下さいぃぃ。
アル君が、気を利かせて開発課へ案内してくれた。
ありがとうアル君・・、今度なんでもおごる。
レイト君を、ちょっと睨むように見上げると、目が合うけど、すぐに逸らされた。・・・・耳まで赤いよレイト君・・・。
むずがゆい気持ちのまま、仕事場まで手を繋いで歩くけど、多分手汗が一番大変な事になってたと思う。
ようやく仕事場に着いて、手を離してくれた時はホッとした。
これ以上繋いでたら、大変心臓に悪い・・。
レオさんが仕事場に現れて、ミスクさんもモーリスさんも驚いていた。
ミスクさんは駆け寄ってきて、
「え〜〜、さっきレオちゃんの話をしていたのよ!こっちへ帰ってきたの?仕事はどうするの??」
「ミスクさん、相変わらずですね〜!こっちへ帰ってきて、仕事は魔道具開発の道具を売ってる会社に勤めるんです!」
へぇ〜・・、そういう会社もあるんだ!
って、就職か。私もしてたけど、何故か開発課だ。
そんな話を聞きつつ、タライを片付けていると、レイト君がシャツを一枚頭に被せてきた。・・これ、レイト君のシャツ?
不思議に思って見上げると、レイト君はちょっと目を逸らしつつ・・、
「服・・、透けてるから、先に着替えて来い・・」
・・・あ、そういう・・?
服を見ると、本当にギリギリなくらいの透けっぷりだった。うわぁああああ!!!!このまま逃げたい!!!!!




