凡人、プロジェクト?!
アル君と図書館にいって、雑誌を借りてきて・・
持ち歩くカバンの紐、ベルト、装飾品の一部に効果を付けてもいいね・・と、アイデアはいっぱい出てくるけど、まとめていくのが大変だ・・。
「とりあえず、開発メンバーに何か作っておきたいな・・」
「そうですね、3つくらい効果つけておきたいですね」
狼煙は大変良かったけど、あれは周囲に人がいないと効果がないしな・・。
どうやったら誰もが気付けるかな・・。
「音が出ると、相手に見つかりますしね・・」
そうなんだよね・・。
狼煙が上がったのを、誰も知らなかったのも功を奏したけど。
うーん、日本だとGPSみたいなのがあったけど、あれってできるのかな・・?
「ブレスレットを騎士団に登録しておいて、何かあれば光って場所を知らせるシステムとかどうかな・・?」
アル君は目を輝かせて、いいですね!!って言うけど・・そのシステム作りができるかわからない。というか自信がない。
「・・・そのシステム作るか・・」
声がして後ろの作業台を振り向くて、レイト君が私達をみている。
え???レイト君が??
「展示会には、各国の要人が来る。そういったシステムは画期的だし、今の王族もそういうシステムがあれば、すぐにでも活用したいと思う」
「え・・・、そういうのなかったの?」
驚いてレイト君に話すと、モーリスさんがやってきた。
「俺の魔道具で、魔法を使った奴を探すとか・・そういうのはあるけど、個人を探す魔法は今の所ないし、そういったシステムがあれば誘拐の危険がある人物はすぐにでも欲しいな。騎士団とも相談しないとだが・・、協力してくれると思うから、作ってみろよ」
私とアル君は、顔を見合わせてからモーリスさんとレイト君を見る。
「い、いいんですか!?」
「りつの事もあったからな。できればすぐにでも着手して欲しいくらいだ。あとで騎士団の方に連絡しておいてやるよ」
ニヤッとモーリスさんが笑って私達を見る。
う、うわ〜〜、これはある意味一大プロジェクトではないか!?
「ありがとうございます!!頑張ります!!!」
「お〜、なんかあれば俺も手伝うからな」
心強い一言までもらえて、安心感がすごい。
レイト君は今作っているものがもう少しかかるそうだし、騎士団からの返事も待たないといけないし・・。
それまでに私達はブレスレットをなんとか完成させようと話す。
ブレスレットの効果は・・
「一定時間、体を隠す」
「一定時間、体を痺れさせる」
「自分の居場所を知らせる」
この辺りだろう・・そうアル君と話をして、効果のある素材と色を組み合わせてブレスレットをいくつも作った。今度こそジルさんに話をして、訓練の時にでも使って実験して欲しいし。
とりあえず大急ぎで開発メンバーにブレスレットを実験していないけど、渡しておいた。
みんな喜んで早速付けてくれて、私もアル君もホッとした。
・・・多分、効果はある・・はず。
私はこっそり自分の分には、濃紺の糸を足しておいた。
・・だって、なんか一緒にいられるみたいだし、前回も青いブレスレットのおかげで助かったし・・。とはいえ、手首に巻くのは非常に照れ臭かったので、こっそり足首に巻いておいた。
とにかくあらゆる小物をリボンや糸、色を組み合わせて作り・・
私達の作業台は大変カラフルになった・・。
モーリスさんは、展示会に来る要人用も用意しておけば?というので、人数を聞いたら300人くらいって言われて、卒倒しそうになった・・。
軽く言わんでくれ・・。
アル君が、ネームプレートの紐をリボンにすれば?というので、即採用した。
編むのは無理!!!指が死ぬ!!!
お昼の鐘がなる頃には、私とアル君は疲れで机に顔を突っ伏してしまった・・。肩が、指が・・痛い・・。




