凡人、奮闘。
レイト君は言葉は少なかったけど、物作りが好きなんだな・・。
18歳で「着眼点」なんて、言葉出てくる・・?当時の私でも、今の私でも出ないなー・・。
夕飯を食べ終わると、レイト君はこの建物は寮も併設されているらしく、そっちへ帰るそうだ。へ〜・・大きい建物だと思ったら、そんな寮まであるのか。
ミスクさん曰く、「魔道具の開発部門の他に、魔法、武器、薬学・・と、いろいろな開発部門があるのよ!このルタ国の誇る、産業の一つなのよ!」との事だ。
へ〜・・しか言えなくてすみません・・。
家に戻ると、緊張感から解放されてベッドに倒れこんでしまった・・。
折り紙も作っておきたいし、お風呂にも入りたい・・。
気合いでお風呂に入って、折り紙を折っているとミスクさんが本を持ってきてくれた。
「今日は疲れたろうし、もう休みなさいよ」
「ありがとうございます・・・」
ミスクさん、なんでこんなに優しいんだろ・・。
優しく笑ってくれて、私も嬉しくて笑ってしまう。
本を寝ながら開いて、最初のページを読むけれど・・眠気があっという間にやってきて、気が付いたら朝だった。
カーテンから、気持ちの良い青空が見えている・・・。
「あっちゃー・・、爆睡しちゃった」
ベッドから降りて、急いで身支度する。
今日は薄い水色のシャツと、黒のパンツだ。うん!!男の子にしか見えない!!鏡に映る自分に思わず笑ってしまった・・。ミスクさんの色気とか、ちょっと欲しい。
食堂に行って、ミスクさんのお手伝いをしつ朝食を食べて、一緒に出勤すると、皆もう作業してる・・。早い。
レイト君と不意に目が合って、
「おはよう!」
って、挨拶すると、小さく会釈してくれた。天才優しい。
そんな様子をアル君が驚いた顔で見てるけど・・、何かあったの??
「アル君、おはよ〜!回線の本、読んでみたけど難しいね」
「おはようございます!そうなんですよ。僕もあれから帰って、もう一度読んでみましたけど・・、眠くなりますよね」
「同じ、同じ〜」
笑いあってしまった・・。だって、あれ眠くなるよ。
本も読めた事に、ちょっと感動したけどね。言葉も通じるし・・本当助かるよ。
カバンから、いくつか灯りになるかな?って思った折り紙を出してみた。
「わ、また作ってみたんですか?」
「うん、単純な四角もいいかなって」
「これ、ペタンコですよ?」
「ああ、これはね・・、ここに穴があるでしょ?」
そういって、ふっと息を吹きかけて、小さく立体的な四角の箱にするとアル君が魔法を見たかのように、目をキラキラさせる。ま、これ紙風船なんですけど。
「え、えええ!!すごい!どうやって作るんですか?」
「簡単だよ、一緒に折ってみる?」
「はい!」
紙をカバンから取り出して、一緒に折っていくと、魔道具開発部門の見習いらしいけど・・手先が器用で、あっという間に作ってしまう。一人で息を吹きかけて膨らませると、嬉しそうに笑う。
「・・これを、普段はしまっておいて・・、何かあった時に灯りをつけられたらコンパクトでいいかなって思ったの」
「流石です〜〜!!」
「ただ、問題は回線なんだよね・・」
二人で、そこの問題で詰まってしまうんだよね・・。
すると、後ろで見ていたレイト君が小さくため息をついて、私達の側へくる。
「・・・回線、見てやるから設計図、見せろよ」
「・・え?レイト君、いいの・・?」
「後ろで、騒がれるよりはいい・・・」
ぶっきらぼうに言うけれど、自分の実験もあるだろうに・・嬉しくてにこーっと笑ってレイト君を見ると、ちょっと驚いている。アル君は、鳩が豆鉄砲を食らったかのように、口をあんぐり開けていたけど、ハッと正気にかえると、設計図を持ってきて、レイト君が添削してくれた。
天才・・、優しいな!!




