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48話 変化の前夜【音羽視点】

久しぶり過ぎて申し訳ございません。今回はかなり短いです。次回から新章に入ります。

湊が杏に指輪を贈った日から数日が過ぎた。

あの事がきっかけで、思ってもいなかった変化が起きようとしていた。


「なあ、相談なんだけどさ……。明日から俺もう正体隠すのやめようと思うんだ」


「どうしたのいきなり……?」


「いや……その理由は話せないんだけど、とにかく自分の身ぐらいは自分で守れるからさ。ケジメとして音羽には言っておかないとと思ってな」


「そうなんだ?好きにしたらいいんじゃない」


「え……!?」


「何か驚く事でもあったかしら?」


「いや、その……。もっと反対されるかと思ってたから。なんかあっさりし過ぎててびっくりしただけだ」


「湊だって私にいつまでも干渉されたくないでしょ?何を思ってそんな事になったのかは知らないけど、せいぜい頑張ると良いわ」


「ああ……。とりあえずやれるだけやってみるよ。許可ありがとな。明後日こっち来るだろ?またその時にな、それじゃおやすみ」


湊は言いたい事だけ言って電話を切った。


「まったく……。何がしたいかバレバレよね」


湊が何の為に言ったかなんて分かってる。

その事を考えると胸がキュッとなるけど、大丈夫……我慢できる。予想していた程の痛みはない。

きっと相手が杏だからこの程度で済んでいるのだろう。


「明日は杏からの相談がくるわね、きっと……」


あの日以来、杏は可愛くなったと思う。

何かと湊にスキンシップ取ろうとして色々やってる様だけどうまくいかないと毎日失敗談を聞かされている。


「聞いていた話と違うじゃない……。しっかり湊に届いてるじゃない」


明日から手のかかるであろう杏を想像して苦笑しつつも、2人がこのままうまくいってくれたらと願いながら、私は眠りに落ちていった。

いつも読んで下さってありがとうございます。

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