22話 平穏な日常って突然終わるから、大事にしてください【湊視点】
3章始まります。
皆様、ご無沙汰してます。
主人公のはずなのに、最近なぜか作者にハブられ気味の湊です。
僕の事、覚えてくれていますか…?
夏休みに入りました。家も燃えてしまって実家に帰省して平和な日々を送っております。
え?新しい家ですか?まだですよ。夏休みが近かったので家から学校に通ってましたから。
もう少ししたら探しに行こうかと思ってます。
朝起きたら、既に音羽が出かけていた。
書き置きは、特にな…あった。
『13時に駅前の広場に集合!!遅れてきたら……………』
と書いてあった。
僕の都合はおかまいなしか…。
ん?13時…?今は…12時43分?
家から駅まで、どんなに頑張っても20分かかる。
これ遅刻確定なのだが、遅れてきたら…って書いてある。
さて、どうしようか…とりあえず、通話ボタン押してみる。
数コールで電話が繋がる。
僕が電話をかけたのは、ご推察の通り音羽だ。
「どうしたの湊?この時間に電話って事は、あなたまさか…」
「すまん。今起きた」
「どうせそんな事だろうと思ったわよ。遅刻でもいいから、とりあえず急いで来て」
「それが、今日は用事が…」
「そんなのキャンセルして急いで来なさい」
切られた…。
おかしい…何故こんな扱いを受けなければいけないんだ。
あの火事の日…音羽が広瀬さんの家に泊まった日から、2人は毎日電話をしている。
あの音羽をあそこまで手懐けている事に驚きを隠せない。
でも…なんかそのせいで最近音羽が僕に厳しくなってきてるんだよな。
まったく…余計な影響を与えないで欲しい。
駅前の広場に着くと、音羽と…あれ?なんで広瀬さんが居るんだ…?
2人は、すぐに目についた。だって周りの視線を集めてて目立ち過ぎだから。
うわ〜、この状況で声かけたくないな…。
これやっぱそのまま帰ろうかな…?
「湊…こっちこっち」
悩んでいる僕を音羽が呼ぶ。
はぁ…行くしかないのか。
「広瀬さんおはよう。今日はどうしたの?」
「え?あ、お、おはよ。音ちゃんに呼ばれて遊びに来たの…」
あの日から、広瀬さんの様子がおかしい。
音羽と話す時は普通なのに、僕と話す時はこんな感じだ。
「杏…あなた何してるのよ…」
「だ、だって…」
おいおい、これじゃどっちが年上か分からない。広瀬さん…一体どうしたんだろう?
「ま、いいわ。杏がせっかく来てくれたのだから、まずは街を案内するわね」
これ…僕必要だったのか?怖いから思うだけで言わないけど。
この展開…もしかして、あれか?いわゆる『両手に花』ってシチュエーション?
うわっ…周りからの視線がキツそうだな。大丈夫かな?
「じゃ、まずは…そうね。お昼にしましょう。湊、財布持って来たわよね?」
僕が出すのですね…呼ばれた理由がよく分かりました。
僕の右隣に音羽が来た。てことは、広瀬さんが僕の左に……え?
その音羽の右隣に広瀬さん。3人が横一列になったが、このフォーメーションは僕の予想していなかった形だ。
「杏…あなた何してるのよ…」
あれ?音羽のこの発言…さっきも聞いたぞ?
「だ、だって…」
広瀬さんが小さくなってる。この2人の力関係とか気にしたことなかったが、あの広瀬さんをここまで無力化するとは…。
音羽…凄すぎる。
「もう…好きにしたらいいわ。それじゃ行きましょう」
そう言って周りに見せつけるように腕を絡めてくる音羽。
だから、それやめろってば…。
よく見てっ!!周りの男が殺気立った目で見てるからね?
ん?なんかその中でも一際強い殺気を感じるような…?
後ろを振り返ると…ひいっ。
僕はすぐに前に向き直った。え?何故かって!?
僕に質問する前に…広瀬さんを見てください。
いつも読んで下さってありがとうございます。




