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Blue Ridge Saga —クリスタニアの過去  作者: おーがすてぃーぬ


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知らねえよ!ーそれぞれの仲良しの秘密

本部長夫妻と、陽司夫妻の対比がおもしろいですよ

いよいよ夫婦の危機か!とゼフォンが頭を抱えていた時、葛城本部長の電話が再び鳴った。


「葛城です…」



『日向っすけど。レジデェンディアの戻りに合わせて、クリスタニアの船長がヴァルナー副長で承認おりました。明日兄貴に…本部長?どしたんすか?』


「陽司くん…。妻にサプライズしようとしてたのに、妻に殴られて、妻は籠城したまま出てきません。」


電話の向こうで、陽司は即答した。


『知らねぇし!

いつも通り清香さんのベッドに突撃してきたらいいじゃないですか。どうせ清香さんは本部長大好きなんですから。じゃ。』


葛城本部長は、携帯をポイッと投げた。


そして、何かを決心したように、ゼフォンに言った。


「ゼフォン、今日はリビングで寝なさい!」


鼻息荒く2階へ駆け上がった葛城本部長の背中を見送り、ゼフォンは鼻を鳴らした。


朝になったら、ママンがご機嫌だといいな。そう思いながら、ゼフォンは大きな身体をふかふかのクッションに埋めた。


その頃、部下の陽司は、自宅で妻の夏海とお風呂の真っ最中だった。


葛城本部長夫妻とは違い、夫婦喧嘩は過去一度しかない仲良し夫婦である。

ケンカの後は、ほっぺにチュ♡

これで万事解決すると思っている夫婦だ。



「なんや、本部長は喧嘩でもしはったん?いつものことやけどねぇ。」


夏海は泡をフッと吹き飛ばしながら言った。

浴室にフワフワと泡が飛ぶ。



バスタブに寄りかかり、天井を仰いでいた陽司は不意に身体を起こし、そのまま妻を優しく抱きしめた。


「知らねぇよ。俺はお前にしか興味ねえもん。」


「うふふ♪あんた、今夜は何して遊ぼか。今日はえぇもんあるんよ。」


「それで遊ぶ。」



二組の夫婦が長い夜をそれぞれに過ごしていた頃、レジェンディアは太平洋を南下していた。


そしてその船上は、なぜか不穏な空気に包まれていた。


航海士は、夜の海を静かに眺めていた。




陽司夫妻は、致せば大概のことは解決すると思っています。


結局、拗らせ夫婦なんですね、本部長夫妻は。

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