表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Blue Ridge Saga —クリスタニアの過去  作者: おーがすてぃーぬ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/48

光る眼鏡ー本部長の企み

サプライズ大作戦のため、葛城本部長はあれやこれや楽しそうです。

数日してシンガポールに到着したクリスタニアに、本社から指示が飛んだ。


"シンガポール出港後、予定を変更して、神戸に入港せよ。"


その指示をモニターで確認したルイたちは、顔を見合わせた。


「本社。クリスタニア、ルイだ。スケジュール変更の理由は?」


"社長と日向キャプテンが入籍され、クリスタニア帰港のタイミングで式を挙げるそうだ。お二人だけの神前式にするらしいが、クリスタニアはお二人の子供のようなもの。神戸で船体にデコレーションを施し、そのまま帰ってくるようにと、海運統括本部の命令だ。"


「なるほど、それは素敵だ。神戸での時間は?」


"現在のスケジュールなら、朝には到着する。到着し次第すぐに作業開始し、作業終了し次第出航。最大速度で航行せよ。なお、晴海には朝8時到着が望ましい。"


「それなら、こちらの停泊を縮めよう。サプライズは一発勝負だからな。」


"承認する。神戸での手配は全て完了している。到着予定時間を報告してほしい"


「受領した。」


通信を終えると、ルイは言った。


「サプライズだってさ〜。なんかワクワクしないかい?」


「しますね〜♪何します〜?」


三井はワクワクしながら答えた。

クリスタニアブリッジだけでなく、クルーたちは各所に集まってゴニョゴニョと話し合っていた。


あの日向キャプテンに、どうやってサプライズしてやろうか、ということを。




その頃、晴海本社の海運統括本部では、葛城本部長が陣頭指揮を取っていた。

もちろん、日向キャプテン夫妻のサプライズのためである。


「徹底的に隠してください。バースに足場と天幕を張り、作業は完全closedで。」


眼鏡の奥で葛城本部長の目が光った。


日向キャプテンの弟陽司は、そんな上司の様子を見ながら、黙々とパソコンのキーボードを叩いていた。


「陽司くん。」


葛城本部長が、不意に陽司を呼んだ。


「何っすか?」


「キャプテンにバレないように。頑張ってくださいねぇ。」


「どうっすかねぇ。夜のうちに晴海手前まで来て、朝一で動かせばバッチリじゃないっすか?兄貴のことだから、たぶん朝早いでしょうし。」


「それはいいですねぇ。

バレないように、他の船を調整させましょうか。

彼は変なとこで鈍いからね。

ふふふ…」



同じ頃、執務室で日向キャプテンは、大きなくしゃみを続け様にした。


本当に大丈夫か?と言いたげに、カイザーは立ち上がり、ティッシュの箱を咥えて差し出した。


「大丈夫だ、風邪でも引いたんだろう。」


晴海の風は少し冷たい。

カイザーはそのまま、日向キャプテンの足元で丸くなった。






カイザーは警備犬ですが、日向キャプテンをボスだと思っています。

なんだかんだと日向キャプテンのお手伝いをする優秀なドーベルマンなのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ