大歓喜——一等航海士降臨につき本社が壊れました
現場も限界突破すると、色々ぶっ飛び始めます。
シンガポールに飛ばされたルイは、ドックでクリスタニアと対峙していた。
確かに美しい。
かつての愛船フェンリルも美しかったが、それを上回っていた。
だが、『お前は誰だ』と言わんばかりの威圧感があった。
ルイはやれやれと首を振ると、微笑む。
「女王様、あなたをエスコートする栄誉をお与えください。」
そのままドックのスタッフとブリッジに向かった。
「機関始動。システム起動」
静かにクリスタニアは目を覚ます。
これまで散々悩まされてきた問題が、一瞬で解決した。
ドックスタッフは顔を見合わせると、次の瞬間、慌ててブリッジから飛び出した。
「本日は、ご機嫌麗しくーーーっ!」
現場責任者は我に返り、慌てて本社の日向キャプテンに連絡を入れる。
「キャ、キャプテン!やっと女王様がご機嫌に!」
『ルイか?』
「そ、そ、そうです!女王様におかれましては大変ご機嫌であらせられ、全てのモニターに異常がありませんっ!!」
『進水を早められるか?』
「今なら行けます!あと1週間ください!調整します!」
回線が切れる。
次の瞬間、本社が爆発した。
「神様ー!ルイさまーっ!!」
「マジで神!!ホント神ーーーっ!」
抱き合う者、叫ぶ者、立ち上がる者。
今にも紙吹雪が舞いそうな騒ぎだった。
その中で、エリコだけがデスクに突っ伏している。
「あぁ……やっちゃった……」
小さく呟く。
「戻ってきたら寝かせてもらえなくなるやつだわ……」
その頃リヒトは、バルセロナで悶絶していた。
このあと、更に本社が大混乱に陥ります




