アラン3
俺は上へ今日の戦果を報告していた。
「作戦の成功は喜ばしいことだ。嗜好品でも何でも好きなものを送ろう」
「ありがとうございます」
「・・・言っておかなければならないことがある。首都が飢饉による食料不足で病が流行ってきている。しばらくは新しい兵士を補充することは出来ない。潜伏期間が長いため、潜伏期間が終わってからでないとそこへ送れなくなる。下手にそちらで流行りでもしたら、それこそ戦線が崩れるからな」
どおりで、最近兵士の補充が減っていると思った。いつもであれば送られてくる新人が減り、他の戦線でフリーになった者が送られてきていたからな。てっきり、俺の要望に応えて送ってくれたのかと思ったが、どうやら送る新人がそもそもいなかったようだ。
つまり、これからはただでさえ不利な戦況を補充が望めない状態で乗り切らなければならないということだ。
「そこでだ。作戦が成功したのであれば、もう一押ししておくべきだと思わないか?」
「確かに、現時点ではこちらが多少の有利を得られたと思います。ですが、それは魔族の新兵器が出現する以前に戻っただけです。新しい大砲もまだ到着していなく、今日活躍したストーンブラストの新杖も1本しかありません」
「だが、やらなければ尚更不利になるだろう。多少のリスクを負ってでも、相手に打撃を与えるのだ」
「具体的な作戦はあるのでしょうか?」
「事前に決めていたものはある。魔族は我々の様に壁で施設を守る事が出来ない。以前、敵の新兵器を発見した時の様に少数精鋭で敵の拠点を潰すのだ」
・・・簡単に言ってくれる。前回の事があり、当然敵の警戒度も上がっているため、以前と同じ作戦はまず通用しないだろう。それでも、成功させなければジリ貧になるというのも理解できることだ。
「分かりました。でしたら、俺も出ます」
「お前はわざわざでなくとも、指揮をすればいい」
「ですが、俺が出る事によって作戦の成功率はかなり上がると自負しております。仮に俺が死んだ場合でも、前のリーダーを俺の後釜に据えれば問題ありません」
「・・・今の戦線は、お前が維持していると思っている。だが、この作戦は成功すれば一気にこちらが有利になる重要なものだ。―――出撃を許可せざるを得ないか」
「ありがとうございます」
そもそも、俺は指揮官向きじゃない。やはり俺は、戦場で敵を切り倒す事こそ生きがいを感じるのだ。




