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異世界戦争 デス・ファンタジー・サガ  作者: 斉藤一


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ロイド11

「ちっ、ハズレた! 次弾作ります」


 俺は着弾を見るまでもなく、今のストーンブラストは当たらないと判断し、次の弾を作る。ストーンウォールで作られた筒はまだ再使用可能だ。

 エミリーのシールドに再び敵の新兵器の弾が当たり、シールドの枚数が減らされる。


「このシールドで耐えられるのは後1回です!」


「エミリーのシールドが全部割られたらすぐに退却だ!」


「次弾準備出来ました!」


「よし、今度こそ当てろよ。撃て!」


 俺の魔力的にはもう一回くらい撃てるが、こっちが1つ用意するのと相手が撃ってくるのはほとんど時間が変わらないため、エミリーのシールドが持たない。

 俺は少しストーンブラストの爆破位置を調整し、撃つ。調整した甲斐があり、俺のストーンブラストは敵新兵器の近くに落ち、付近の兵士数人を吹き飛ばした。


「今度こそ、敵新兵器の近くに落ちたな。だが、肝心の武器と射手は無事なようだ」


「あと1回は撃てます。準備します」


 俺がそう言った瞬間、エミリーの最後のシールドが粉砕された。敵は補助の兵士が減った状態で再び撃ってきたようだ。幸い、威力はさっきより落ちているように見える。だが、それでも射程と威力は普通の炎弾の比じゃない。もう一度撃たれたら、今度こそ殺されるだろう。


「シールド! これでもう一度くらい防いで見せます」


「エミリー、お前・・・。ロイド、次弾をすぐに準備しろ!」


 すべてのシールドを割られたエミリーは、もう一度シールドを張った。だが、そのシールドはさっきのものと比べて耐久度は格段に下がるだろう。だが、今のチャンスを逃すわけには行かない。敵はまだ、戦場に残っている。退却されたら、今度はいつ破壊するチャンスが来るか分からない。


「ストーンブラスト、準備出来ました!」


「よし、撃――」


 リーダーがそう言った瞬間、エミリーのシールドは割れ、エミリーの左肩付近が吹き飛んだ。


「エミリー!!」


「ロイド、撃て!」


「くっ、発射!」


 俺は軽い頭痛を我慢してストーンブラストを発射した。再度調整したストーンブラストは、今度こそ射手と新兵器に着弾し、粉砕した。


「エミリー!」


 着弾を確認する前に、マシューはエミリーを回収するために走り出していたようで、すでにエミリーを抱えている。


「作戦成功だ! 俺がシールドを張るから、後退するぞ!」


 リーダーが最後尾に立ち、シールドを張る。新兵器の無いただの炎弾なら、リーダーのシールドを割ることは難しいだろう。


「あー、びっくりした」


「は? エミリー、お前、怪我は?」


 見ると、エミリーの吹き飛んだように見えた肩は無傷で白い肌をさらしている。服が破けていなければ、弾を受けたのは幻かと思うほどだ。


「え? もうヒールで治しましたけど」


「お前・・・まあ、無事ならいい。シールドは張れるか?」


「はい、任せてください。シールド、シールド、シールド!」


 エミリーはリーダーの代わりにシールドを張り直す。魔力測定でエミリーの魔力はバカ多いことは知っていたが、実際に見ると本当に規格外だな。

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