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異世界戦争 デス・ファンタジー・サガ  作者: 斉藤一


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ロイド10

 訓練を繰り返し、なんとか実戦で使えるレベルになった。多少は前後するが、数発撃てばほぼ命中する精度に仕上がった時点で、実際に戦場で使うことになった。


「幸い、雨によってこちらのストーンウォールは準備できている。大砲自体はまだ新しいものは出来ていないため、敵が新兵器を出してくるかどうかは分からんが、もし出してこなければそのまま相手の領地を奪い取るまでだ」


 リーダーの言葉に、俺たちはゴクリと唾を飲み込む。俺の働きがそのまま戦果に繋がる・・・どころか、今の戦局を左右するレベルの重要さだ。


「最終確認だ。エミリーを先頭に、俺とマシュー、ブライアン、ダニエル、最後にロイドだ。俺達4人は即座にストーンウォールで発射筒を作り、ロイドがストーンブラストを作る。もし、ロイドに何かあった場合はブライアンがその役目を果たす。以上だ」


「了解です!」


 ダニエルは、この作戦ために臨時にパーティに入った中堅の兵士だ。新人では不安が残るため、魔法に慣れたものがやったほうが成功率が上がる。マシューは新人ではあるが、勘が良く、そこらの中堅並みの実力はあるし、魔力量も比較的多い。


「今回は、視認性が重要なのでいつもどおり日が昇ってからが作戦開始となる。恐らく隕石を降らせてくるだろうから、それが終わってからだな」


 俺たちは配置に着く。先頭は他のパーティが務める。俺たちは万が一にも隕石に巻き込まれる訳には行かないので、少し後方で待機だ。

 案の定、敵の隕石によって前線のストーンウォールが壊されるが、それは想定内だ。あとは、敵が新兵器を出してくるのかどうかだな。


「・・・今回は使わないつもりか? 俺たちは予定通り、敵の拠点を占領しに向かう」


 今のところ、敵の新兵器は見当たらない。3パーティほどが敵に向かって突撃し、俺たちはその後ろを予定通りのフォーメーションでついていく。


「シールド、シールド、シールド、シールド、シールド、シールド」


 エミリーが6重のシールドを張る。1枚だけでもその辺の兵士のシールドよりも大きいうえ、1枚の耐久力が平均的なシールドの3倍ある。普通の兵士なら、とっくに魔力切れになる量を使っても平気そうなエミリーを見て驚嘆する。


「行くぞ!」


 敵の陣地に半分ほど進んだあたりで、前のパーティがやられた。そして、敵の炎弾は俺たちに集中されたが、エミリーのシールドには全く効かない。

 そして、閃光と同時に激しい衝突音がした。しかし、エミリーのシールドは無傷だ。


「来たぞ、新兵器だ! 随分と後ろから撃ってくるが、距離は400といったところか。十分にこちらも射程範囲内だな。お前達、準備だ」


 エミリーは4人を守るように立ち、その後ろを4人でストーンウォールの筒を作る。俺はその中にストーンブラストを仕込んだ。2発目の敵新兵器の攻撃が来た。再び激しい衝突音がして、3枚のシールドが破壊される。


「ちっ、強化版を使ってきやがったか。だが、準備はいいぞ」


 リーダーの合図と共に、1つ目のストーンブラストを爆破し、こちらの新兵器の杖を使って作ったストーンブラストを飛ばす。あとは、これが命中するかどうかだ。

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