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異世界戦争 デス・ファンタジー・サガ  作者: 斉藤一


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ロイド9

 俺は作戦の成功率を上げるため、訓練場に来ていた。提案はしたものの、実際にはやったことが無いので、どの程度できるのかまだ分からない。そのため、実験のためにリーダー達も来ている。


 そして、早速失敗する事が分かった。俺が思っていたよりも、遥かに飛ばないことが分かったのだ。俺の予想では、数メートルの壁の上から撃てば、500メートルくらい飛ぶと思っていたのだが、試してみるとほとんど飛距離が変わらなかった。なので、急遽やり方を変える事にした。大砲の技術を応用するのだ。


 それで、大砲の係である工兵であるブライアンに手伝ってもうらう事になった。彼は、前回の戦闘で大砲が壊されたため、出番が無いからだ。俺一人の魔力じゃ何度もストーンブラストを使えないからな。


「まずは、アースウォールで筒を作るところからだな」


「その筒を俺たちが作ればいいんですよね」


「ちっ、俺はそういうのは普段やらないんだが、仕方ない」


 文句を言いつつも、リーダーとマシューがアースウォールで1メートル四方の筒を作ってくれた。本当なら筒は長い方がいいと思うのだが、1回のアースウォールで作れる高さと幅が、1メートル固定なので仕方がない。それも、斜め45度で作るので、長さはさらに短くなる。


 ブライアンに聞くと、大砲は複数人の工兵で魔力を込めてストーンブラストを巨大化し、ストーンブラストの爆発力で飛ばしていると言っていた。それだと大体300メートル飛ばせるが、推定で敵の攻撃距離は500メートルほどで全然足りない。なので、今回はストーンブラストを軽くして飛距離を稼ぐ事になる。威力よりも飛距離を取るのだ。


「・・・失敗か。思ったより飛ばんな」


「それに、方角も目標地点から離れてますね・・・」


 リーダーが渋い顔を作る。1メートルの筒で10センチ程度のストーンブラストを発射すると、100メートルくらいしか飛ばない上にどこへ飛ぶかランダムだった。これなら、新兵器で撃った方がいい。

 それから試行錯誤した結果、方角だけは定められるようになった。1メートル固定で作られる壁を、左右はそのままで幅を狭めて前後に作った。筒をストーンブラストの幅と同じ10センチにしたところ、まっすぐに飛ぶようになったのだ。ただ、飛距離は安定しなかった。


「あと、1回しか使えないのもダメだな。よし、魔力は多く使うがストーンウォールで発射台を作るぞ」


 リーダーが筒をアースウォールからストーンウォールへ変更した。アースウォールだと、発射すると同時に壊れていたが、アースウォールだと壊れなかった。命中率の悪さは、回数で補う事になった。

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