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異世界戦争 デス・ファンタジー・サガ  作者: 斉藤一


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ロイド5

 それから何度か戦闘があった。だが、それはいつも通りの魔族による一方的な攻撃だった。雨が降らないと、こちらのアースウォールが削られるばかりだ。相変わらず大砲用に新武器は出してこない。それとも、何か問題でもあったのか? まあ、現状でもこっちは手も足も出ないが。


 しばらく経ち、リーダーから朗報が知らされる。


「本部で新しい魔法が開発された。ストーンウォールという魔法で、アースウォールよりも遥かに防御力が高い壁を作れる魔法だ。ただし、魔力消費量が倍だ」


「防御力はどれくらいですか?」


「想定では、敵の弾を完全に防げるはずだ」


「それはすごいですね!」


 ストーンウォールがあれば、現状で敵の進行を防ぐことが出来る一手になるはずだ。今のアースウォールでは、敵の炎弾も防げるが、同じ場所に何発も食らうとボロボロになる。ただ、魔力消費量が倍なら、作れる量は単純に半分だろう。それもで、全く壊れない壁といつ壊れるか分からない壁では安心感が全然違う。


 雨が降った後、さっそくストーンウォールによる防壁作りが開始された。範囲はいつもの半分になったが、やはり石と土では安心感が違うな。


 雨上がり、さっそく敵はいつも通り隕石を降らせてくる。いつもならこれで範囲内のすべてのアースウォールが破壊されるのだが、今回は直撃した場所以外はある程度残っていた。


「おぉ、残ってるぞ」


「よし、あそこを盾にして敵の進行を防ぐぞ」


 リーダーと共に一つのストーンウォールに滑り込む。敵の炎弾はストーンウォールに当たるが、想定通り破壊されていない。しかし、敵も前進してきており、下手に頭を出すと撃たれそうだ。


「リーダー、新武器を使います」


「そうだな。やってやれ」


 俺はリーダーから渡されていた杖を使うことにする。敵が前進してきているため届きそうだ。


「食らえ、ストーンブラスト!」


 俺がストーンブラストを杖を使って発動させると、杖の先からストーンブラストが発射された。壁の後ろから放物線を描いて敵の中へと撃ち込む。

 爆発音と同時に敵の悲鳴が響き渡った。もう2発ほどその近辺に撃ち込んでやった。


「うまくいったようですね」


「そうみたいだな。敵の攻撃頻度が減ったぞ」


 敵の攻撃頻度が下がったため、こちらも攻撃し始める。距離が近くなっているため、ストーンバレットの射程範囲内だ。さらに言えば、敵は無防備でこちらは壁で攻撃を防げる状態で有利だ。

 

 敵はシールドで防ごうとしてそのまま撃たれるもの、慌てて逃げる者、攻撃する者とバラバラな反応を見せるが、一気にこちらの有利になった。

 今日の戦闘では、初めて人側が有利に戦闘を終えることが出来た。

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