エミリー9
「よし、俺の魔力が少し回復した。お前のシールドの耐久テストだ。シールドを張ってみろ」
「はい。シールド」
私は5重のシールドを張る。
「ストーンバレット」
ルークリーダーのストーンバレットが私の盾を簡単に破壊してしまった。
「・・・ダメだな。これだけ脆いということは、シールドを重ねる時に隙間があるということだ。隙間があると、結局5枚のシールドと耐久力が変わらん。重ねるなら、隙間を無くさねばならん」
「隙間が無いようにイメージはしているのですが・・・」
もう一度自分でシールドを張り、しっかりと確認する。すると、爪が入らない程度ではあるが隙間があるのが分かった。しかし、シールドのある場所にシールドを作り出すことが出来ないため、ぴったり合わせてシールドを作るのは難しい。
「やはりやり方を変えるしかないな。もう一度俺のシールドをじっくりと見て覚えろ」
ルークリーダーは、もう一度折りたたんだシールドを作ってくれた。しかし、ハンカチの様にきっちりと畳まれたシールドをイメージしても、私では折りたたまれた部分のイメージが出来ない。外側からでは中は分からないのだ。
その時、私の中にあるイメージが浮かんだ。布を横から潰して折りたたむイメージ。これなら、分厚いシールドになるはずだ。私はそれを実際に試してみることにした。
「シールド。ルークリーダー、これならどうでしょう」
「ふむ。面白い、耐久テストだ。ストーンバレット。・・・ほぅ、耐えたか。これなら成功と言えるだろう」
ルークリーダーのストーンバレットに、私のシールドが耐えることが出来た。つまり、シールド1枚の魔力でストーンバレットを防げたことになる。これは、ルークリーダーのシールドと同程度の防御力があることになった証明だろう。
「だが、これは面積がさらに狭いが大丈夫か?」
「それは数でカバーします」
「では、あとは同時に作り出すイメージをひたすら練習するしかないな。とっさに作れるようになるために、時々ストーンバレットを軽く撃つから、常に気にしろ」
「分かりました」
私は、何度もストーンバレットを体に受けながら、瞬時に改良したシールドを張れるよう練習しました。




