エミリー7
ルークリーダーの元でシールドの使い方を学べることになった。
「さっそくだが、シールドを張ってみろ」
「分かりました、シールド」
私はシールドを普通に張る。私の正面に半透明の平たい板が生成された。
「それがお前のシールドか?」
「? はい、そうです」
「ストーンバレット」
私のシールドに向かってルークリーダーはストーンバレットを撃ってきた。私のシールドは簡単に割れ、ストーンバレットが私のももに当たる。威力は弱められていたのか、足を貫通する威力は無いが痣になりそうなくらいの攻撃だった。
「ぐっ、何をなさるんですか?!」
「お前が舐めたシールドを張るからだ。お前は今、何のためにシールドを張った? まさか、張れと言われたから張ったとか言うんじゃないだろうな?」
「・・・・・・」
まさにその通りだったので、私は黙って頷くしかない。
「ここが戦場なら、お前は今死んでいた。では、もう一度言う。シールドを張ってみろ」
「シールド、シールド、シールド」
私は、今度はさっきのストーンバレットでは壊せないくらい強化したシールドを張った。すると、今度はルークリーダーはすぐに私の横へ移動し、私がシールドを動かす前に攻撃してきた。
「ストーンバレット」
「うっ」
「分かるか? お前は今、俺に対してシールドを張ったつもりだろうが、横に伏兵が居た場合はお前は死んでいる。大体、その程度のシールドじゃ普通の攻撃は防げないぞ」
「・・・私は5重のシールドでも張れます」
「お前はヒーラーだったな。魔力が多いのだろうが、そんな無駄なことをしている暇なんて戦場にはないぞ。お前は撃たれると思ってからシールドを張って間に合うのか?」
「それは・・・」
「じゃあ、手本を見せてやる。いつでもストーンバレットを撃ってこい。弱く撃つ必要は無いぞ」
「分かりま――ストーンバレット」
「シールド」
私は返事をするより早くストーンバレットを撃ってみた。当然、不意打ちだから当たるだろうと思い、手加減はした。普通にストーンバレットが当たれば死ぬ可能性があるから。しかし、ルークリーダーは私の杖先に正確にシールドを張って弾いた。
そう、たった1枚のシールドで弾いた。
「ん? 手加減したのか? 必要ないといったのに。まあ、結果は一緒だろうから別にいいが」
「どうして私のストーンバレットを1枚のシールドで防げたのでしょうか?」
「俺のシールドを見てみろ」
私は、まだ残っているシールドを確認する。すると、そのシールドは何重にも折りたたまれていた。ルークリーダーは、1枚のシールドを折りたたむことによって何回も強化したシールドを同じ防御力を再現していた。




