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苦しみはただ流れの中に
家に帰ってきて早々に父親に殴られた。
分かりきってはいたけれど、やっぱり痛かった。
(これは何回やられても慣れないんだよな…)と
こんな時に考えなくてもいいような事を私は
考える。そうでもしなければこの状況から
目を背けられないから。
10分程殴ったり蹴ったりした所で疲れたのか、
私は解放された。
だけど、今日はいつもより力が入っていたのか
体が痛み私の意識はだんだんと薄れていった。
その事に気づいたのか母親が小さく舌打ちをして
私を部屋に放り込む。
そして扉を乱暴に閉め、父親と楽しそうに話を
始める。
やがてその声が聞こえなくなるまで、
私の頭の中に残っていたは学校を出る前に
かすかに見えた柳先生の心配そうな顔だった。




