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水晶の舞  作者: 藤猫
【第1章】名もなき原石は何を語る
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本心は笑顔に隠して

電話から10分後、私は柳先生と一緒に廊下を

歩いていた。


母親と家に帰らなくてはいけない。


その事実に私の歩みは遅くなっていた。

先生も察してくれて同じ速さで歩いてくれた。

やがて、昇降口が見えてきた所で先生は不意に

一言問いかけてきた。


「…蓮。【罰】ってなんなんだ?」


「…………」


先生の問いかけに答えられないなんて初めてだった。

申し訳ない気持ちと呟きを聞かれてしまった

自分の不甲斐なさに潰されそうになりながら

どうにか声を紡ぐ。

自分でも驚くくらい小さい声だった。


「…あの人達なりの教育です。」


私のその答えに先生は詳しく聞こうとしたのか

私の肩に手を触れようとした瞬間。


「蓮。迎えに来たわよ~」と。


電話の時とは大違いな優しい声がその場に響く。


(…今日はもう寝られないかな。)


その声と柳先生に対する反応とは裏腹に

犯罪者でも見るような目で私を睨みつける

母親の表裏の顔の使い分けにある意味

感心しながら、私はそんな事を考えていた。

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