分からない男7
「カロンって不思議な名前だね」
「プロキオンと同じ。星から取った」
「星?」と上を指差した。
「そう、その星。お前、そういうのは気になっても調べないタイプか?」
「さあ、調べるほどでもないから。そのうち聞けばいいかなと思って」
「大雑把な女」
「いいでしょ。母親似なの」
「お母さん、綺麗だったな。若いときはさぞかしモテただろうな。お前と大違いだろう」
「そういう部分はおねえちゃんがモテてると思うけど」
「あれは一部だけだろうな。もしくはすぐ冷める」
「ひどい」
「怒ることないだろ。必死さが困るからね。金目当ての女って、意外とすぐ分かるぞ。それをさりげなく隠せる女のほうがいいだろ」
「そう言われても、実態知らない。家ではそういうことを言うけれど、友達も多いみたいだよ。学生時代から遊びの誘いが多かったし、電話も多く掛かってきていたし」
「それは類友だけだろうな。お前のようなタイプなどは少ないはずだ。積極的ではあると思う。遊びと美容情報と男に関してはね。でも、それで彼女が狙っている男にモテるとは思えないけど」と言われてしまい、何も言えなかった。
「良く知らない」
「ほらな。今まで家にまで連れてきたことは? ああ、ないか。彼女はそういう部分を隠して付き合いそうだな。話が決まってから、やっと紹介するかもね。でも、難しいかもな」
「どうして?」
「ちょっとな」としか言わなかった。




