↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fortune-teller  作者: marimo
レンレン
PR
169/266

レンレン2

 恋恋さんの占いを見る機会ができた。母から頼まれていた物を雑誌社に届けたら、恋恋さんの占いに付き合ってほしいと独身女性の編集者、三上さんに言われて、興味があったので、一緒に行った。

「真珠ちゃんから見て、どうなのか教えてね。真珠ちゃんも占い師だってことは内緒でね」

「楽しい占い師だって聞いたけれど」

「私、当たると評判の占い師はほとんど制覇してるのよね。そこは、前に行く予定が直前で駄目でね。何とか予約が取れたから、いけるの。盛況なんだって」

「予約を取りにくいんだ?」

「月に一回しか募集してないからね。あとはキャンセル待ち」

「すごいね」

「真珠ちゃんも、がんばらないと」

「まだまだ、無理だよ。占いの精度が悪すぎると思う。言葉遣いも接客も、あとは、カウンセリング技術もいるって教えてもらったし」

「ああ、長年やっている常連ばかりのところだと、そういうのが上手な人が多いからね。そういう部分が優れていると安心感があるから」

「そうなんですか?」

「そう。結構、迷ったりすることってあるけど、自分では半分以上は決めてはいても、後少しを後押ししてほしいものだからね」

「なるほど」

「そういうので、ちゃんと、こっちのことを分かってくれている人だと安心感があるからね。今日の子はどうだろうね」と言われて、どういう占い師なんだろうなと思った。


「えっとねえ~」語尾を伸ばす言い方を、三上さんはちょっと嫌がっていた。三上さんは最初はうれしそうだったのに、途中から明らかにテンションが下がっていた。恋恋さんは派手だった。かわいいけれど、化粧が濃かった。話し方がクラスでも流行に飛びつくのが早い子達に似ていた。明るくて笑顔が多く、芸能人、テレビ、ファッション情報が早い子だから、そういう話が多い。

「だから~、えっとね。それで、……」説明している内容は、確かに盛りだくさんだった。出会いがいっぱいある。

「若い男性から告白されるかも。そばにいる可能性が高い。でも、自分から積極的に声をかけないと」と言っていた。

「会社内にいっぱいいる男性のうちから選んで」と言った辺りから、気持ちが下がっているようで、

「若いときからモテたでしょ。いっぱいモテて、相手を振り回してきて」

「ちょっと待って」三上さんがさすがに止めていた。

「さっきから聞いてたら、半分はそうかもしれないって思うけど、肝心なところが違うのよね」と怒っていて、

「え、そうなの~」とカードを見ていた。

「だって、私」と三上さんが言いかけていたけれど、

「三上さん、出会いは3回あるよ」と教えた。もめるのは好きじゃなかった。恋恋さんは明らかに面白くなさそうだったからだ。

「え?」恋恋さんがちょっと驚いていたけれど、

「だから、続けてください」と彼女にお願いした。彼女は気を取り直したけれど、明らかにやる気を失って、早く帰ってくれないかな……と言う態度に変わっていて、

「だから、絶対に幸せになるからね」と締めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。