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Fortune-teller  作者: marimo
デジャブ
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165/266

デジャブ2

 学校の周りに、不審な人がうろついていたと話題になって、先生に事情を聞かれて、お守りの話をした。

「そういうのはなあ」と先生が困っていた。生徒が買ったものにまでは口は出せないってことだろう。

「だとしても、あまり、ああいう人がうろつくのはちょっと困るからな。PTAから問い合わせがあったからなあ。そうか、お守りってそういうことか。PTAの説明は、分かりづらくて、そういうことなのか、困ったなあ」と先生が答えていて、そばにいた怜奈ちゃんが、

「出入り禁止にするように通達できないんですか?」と聞いてくれた。あの人は東条さんとは違って、校門から中にまで入っていたので、それで苦情が来ていたんだろう。

「うーん、そう言われてもなあ。学校の外をうろつかれたら困るからな」

「外でもいいじゃないですか?」怜奈ちゃんが先生に提案したけれど、

「そうだなあ、相談はしてみるよ」と困っていた。

「ああいう人って、懲りないんじゃないのかな」東条さんよりしつこそうに見える。粘着質な性格にも思えた。

「でも、来られたら困るでしょ」怜奈ちゃんがそう言ったけれど、あの分だと私の家のほうもリサーチしそうだ。母の占い師名や店名を生徒の誰かから聞いていたら、簡単に調べることができてしまう。

「困ったね、ああいう人は苦手」

「でも、学校の子は何人か行ってるみたいだね。実際に効き目があった子もいるから。そういう子って吹聴するから、それで宣伝になっちゃうでしょ。一人でも効き目があったと言われたら、行っちゃう子もいるだろうね」

「そういうものかな? あの人、ちょっと怖かった」

「しばらく神宮寺と付き合ったら?」と言われてにらんだ。人が悩んでいるのに。確かに雪人さんとは話せるようになって、進展と言うところまでは行ってない。神宮寺と付き合うというのも、何だか他人事のようで、想像ができないというか、しっくり来ない感じだった。

「じゃあ、東条さんと組めばいいじゃない」

「組むって?」

「プロキオンと組んでいるから駄目って言えば、諦めるかもよ」

「嘘をつくの?」

「それぐらいはいいでしょ。いつか、プロキオンに登録できるかもしれないよ」

「行かないと思う」

「え、なんで?」

「プロキオンは修行のために登録したかっただけなの。でも、あそこは忙しいみたいだし、指導はしてもらえないみたいだから、別のところに頼んでる」

「え、また?」

「いまのうちから、色々な先生のやり方を参考にしておきたくてね」

「やっぱり占い師になるの?」と聞かれて、本当は占い師として身を立てたいからではなく、別の理由もあるとは言いづらかった。あのことは怜奈ちゃんたちは知らない。母と大叔父さんがそばにいて、姉は私には関心がないために、父が失踪したときも、お金はどうなるとか生活の心配しかしていなくて、仙台にも行かなかった。

「ま、真珠ならかわいいから、人気が出るよ。駄目だったら、別の仕事を選べばいいよ」

「うーん、そう言われても、なにするの?」

「おうちでカフェを切り盛りすればいいじゃない」そのことも考えていた。母と二人でなら、何とかやっていけそうだと思えた。前のように食事までは提供できないだろうけれど、母と相談したほうがいいだろうなと考えていた。

「それか、東条さんと結婚するとか」と言われてむせた。

「何、その突飛過ぎる発想は」

「突飛じゃないでしょ。占い師同士で結婚したっていいとおもうけど。あの人はお金持ちだし、真珠が大好きみたいだし」

「好きじゃないでしょ。ただ、珍しいだけだと思うよ。多分、そばにいなかったタイプの占い師だからであって、私に興味は」

「まだ、そんなこと言ってるの? あれだけ何度も来てるのに」

「でもねえ」インスピレーションを補うって言うのはちょっと……と考えていた。

「いい人じゃない。明るいし楽しい人だし、真珠にはあってると思うなあ。遠くに行ってしまう人よりいつでも会える人のほうが楽しいよ」と言われてにらんだ。

「そういう顔をしなくても」

「だって、寂しいなと思うのに、そういう話はしないでよ」

「だったら、もっと早く申し込みなさいよ」と怒られて、

「いいの」と拗ねた。

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