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Fortune-teller  作者: marimo
湿度の高い男
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161/266

湿度の高い男1

 雪人さんと話をしたくて、一度、話を聞かせてほしいと頼んだら、何とかOKしてくれて、

「早く会いたいなあ」と怜奈ちゃんに報告したら、

「呆れるなあ。デートじゃなくて、話を聞くだけでしょ。それだけで、もう、うれしそうで。真珠、人の占いをしている場合じゃないよ。急がないと帰っちゃう人なんだよ」

「分かってるけど、少しでもそばにいられるだけで幸せで」

「駄目だね、それじゃあ。恋愛関係の勉強をもっと早くからしておいたほうが良かったかもね」

「そう?」

「占い師なら必要でしょ」

「そうかな?」

「クラスの子に聞いたんだけど、高校生占い師としてテレビに紹介された子がいるんだって」

「へえ、すごいね」

「たださ、なんていうか、派手だったらしいよ。しかも、みんなが当たるって、騒いでるらしいね。私は見てないけど、服装が派手で、かわいいんだって」

「そうなんだ。東条さんに聞いてみようかな。あの人、詳しいだろうし」

「その人のほうに行かれても困るんじゃないの?」

「なんで?」

「真珠に興味を持っているのも、あまり、じらすと持たないかもしれないし」

「じらす?」

「東条さんにとっては、真珠は絶対に落としたいと思ってるだろうからね。だから、向きになって会いに来てる。でも、他の子に興味を持ち出したら、それもなくなるじゃない」

「それでいいじゃない」と言ったら、「はあ~」と思いっきりため息をつかれてしまった。

「せっかくだから、付き合ってもいいと思うよ。悪い人じゃないみたいだし、相手は慣れているから、慣らし運転ということで」

「やだ、絶対に嫌」

「わがまま言ってる場合? 東条さんで練習して、雪人さんでがんばればいいじゃない」

「無理だよ。そんな器用なことはできない」

「でも、早くしないとね。告白したんだから、あとはがんばらないと。人の恋愛を見ている場合じゃないよ」と言われて、

「そう言われても」と言い合っていたら、神宮寺が来て、一緒に廊下に出た。

「なに?」と聞いたら、クリスマスを空けておくように言われてしまい、

「え、でも」と困ってしまった。

「大学生のことは諦めたんだろう?」と聞かれて、困ってしまった。

「それはまだ」とうつむいたら、

「そうか。でも、考えておいてくれよ」と言われて、どうしようかなと思った。怜奈ちゃんに聞くのも困って、考えていたら、

「どっちにするの?」と聞かれてむせた。

「怜奈ちゃんって、迷うことはないの?」

「あるわよ。でも、気持ちに嘘はつけないから、すぐに決めちゃうけどね。迷うのは苦手だから」

「うらやましいな。すばやく決められて」

「そのほうがいいよ。迷ったって、結局、結果は同じだと思ってるからね」と言われてしまった。

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