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Fortune-teller  作者: marimo
ブルーオアシス
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157/266

ブルーオアシス3

「お前は結局、お祝いしてくれなかったな」と家まで送りながら言われて、

「なにを?」と聞いた。

「忘れてるな。誕生日だよ。結局、誕生日がいつなのかも聞いてもこなくて」

「聞かないといけないものなの? ライバルなのに」

「真珠は冷たいよな。これだけ尽くしていたら、普通はライバルでもくれるだろ。義理でもね」

「お金ないし」

「それでも心のこもったものを」と言いかけていたので、

「ああ、無理でしょ」と遮った。

「なんで?」

「あなたみたいなタイプって、値段で決めそう」

「何だよ、その著しい誤解は」

「え、だって、怜奈ちゃんや友達がそう言っていたよ。相手があなたみたいに高飛車で条件が良くて、モテたみたいで、値段で相手の愛情を測るんだって。その値段によって、デートしてくれたりするって言ってたよ。それ以外は捨てられたらしいからね。例えば手作りのマフラーとか手芸とか、そういうものが一番嫌がられるって、それで捨てられたか何かしたらしくて、泣いていた子がいたから」

「ふーん、そういうやつはいるよ。でも、俺は違うぞ」

「あなたの持ち物を見たら、説得力がないよ」

「これは親父の好みに合わせている。プロキオン、サバトのイメージダウンを嫌がるからだろ。だから、車もこれ」と簡単に言われてしまい、

「そういうものに囲まれているのが好きなんでしょう?」

「誤解だ。別にそこまでこだわりはないよ。機能が優れているものとか、デザインとか趣味に合うとかそういうこだわりはある。でも、値段にこだわりはないよ」

「そうなの?」

「デザインが俺に合っているかどうかのほうが重要だね。高価なものでも趣味が合わないと、一回使った後、人に譲ることにしているから」

「え、あげちゃうの?」

「趣味が合わないまま使い続けるのは、無理だよ。気分が下がっても困るだろ。占い師なんだから」

「ふーん。そういうものなんだ。意外」

「お前は俺を誤解してるな」

「元木さん、川尻さんの友達だから類友だと思ってた」

「説明しただろう。類友じゃないさ。あいつらは最近おとなしくしてる。俺にも近寄ってこないよ」

「へえ、どうしてだろう?」

「後ろ盾が危ないから、おとなしくしているだけだろ。視線も浴びるのは嫌だろうし」

「あれから、どうなったの?」

「ニュースで報道されている以外のことは入ってきてないよ。川尻の家になんて誰も行かないだろうからね」

「そう」

「何かあったら言えよ」

「分かった」

「それから、クリスマスは空けておけよ」

「嫌です」

「誕生日だって一緒に過ごしたかったのに」

「他の人とどうぞ」

「義理で、何人かと食事したり、プレゼントは受け取ったけどな。肝心の真珠ちゃんは俺に何もくれなかった」

「いらないでしょ。じゃあ、占いしてあげるよ」

「ごまかすな」

「いいじゃない。あなたも私を占ったんだから、私もやってあげるよ」

「何だか気持ちがこもってないよな」と言われて、

「いいじゃないの。ライバルなんだから」

「お前は俺のことを絶対に誤解してるよな」とため息をついていた。


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