ブルーオアシス2
「お姉さんは派手な顔かもしれないけど、好みじゃない。恋人にしたいランキングって、芸能人などでやってるだろ。あれで、きついわがままな性格の人はランキングされにくいだろ」と言われて、
「知らない」と答えたら、
「占い師として呆れるぐらいだな。『整形したいんです。芸能人の、○○さんぐらいになれるでしょうか?』『整形したらモテるでしょうか?』と、聞かれたらどうする?」
「えー、答えようがないよ」
「実際に来たからなあ。そういう人が」
「それは困るね。その対象の芸能人に似せられそうもなかったらどうするの?」
「違いすぎていた。やせても、メイクしてもキャラが違いすぎて、無理だとは思った。目指すなら別の女性だと思うけど、それをやんわり相手を傷つけないように提案はしたけれどね」
「どうやって?」
「あなたの近くにあなたを密かに思っている人がいます。ただ、あなたには声を掛けられないでしょう。だから、やせて綺麗になって、相手に微笑みかけてくださいって」
「また、そうやってごまかす」
「違う。占い結果も、自分を見つめなおせって出ていた。それを俺が補足しただけ」
「ああ、そう」
「自分を変えることはできないからな。性格だって、中々変えられない。ただ、女の子の場合は見た目を変えることはできるからな。洋服も色々あるし、髪型、化粧でかなり変わるからね」
「そう言われたら、そうだけど」
「真珠も変えろよ、その髪型はちょっとな。伸ばせ」と言われて、しばらく黙った後、
「儀式の後にする」と答えた。
「儀式って?」
「お父さんのことをけじめをつけるつもりだから。旅行に行って」
「旅行?」
「お父さんはスケッチ旅行に行くのが趣味だったの。そうして、滞在先で忽然と姿を消したの」と言ったら、しばらくしてから、
「それはおかしいな」と言ったのでうなずいた。
「母も私も大おじさんも同意見。お父さんは私たちに心配をかけるような人じゃないからね。絶対におかしいから、だから」
「お前」と言った後、
「いいのか? 辛い結果になることもありえるぞ」と聞かれて、ちょっと怖かったけれどうなずいた。
「そうか、俺もついていってやりたいけどな」
「絶対に嫌」と断ったら、
「少しは考えろよ。どこに行くにしても女の一人旅は危険だ。ましてや真珠はかわいいんだし」
「魅力がないもので」
「根に持つな。お前はかわいいよ。俺が保証する」
「うれしくない」
「喜べよ。いくらでも言ってやるし」
「薄っぺらいね、あなた」
「薄くない。分厚いぞ」
「厚さ3ミリ程度にしか見えない」
「1メートルはあるね」
「分厚すぎ」
「お前は俺を過少評価しすぎだな。雪人さんとデートまでこぎつけてから言えよ」
「うるさい」
「一度振られたぐらいで諦めるなよ。何度か誘えよ。残り少しだからな」
「応援する理由は何?」
「絶対にお前は戻ってくると信じてるからね」
「うぬぼれが強すぎる」
「俺はそう思ってる。お前も俺と同じだとね」
「なにが?」
「波長が合うからな」
「喧嘩ばかりしてるのに」
「仲がいいからだよ」と言い合って、周りにいる人たちがチラチラ見ているのに気づかなかった。




