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Fortune-teller  作者: marimo
ブルーオアシス
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155/266

ブルーオアシス1

 東条さんが学校にやってきた。

「なに? また、突然やってくる」

「電話したら、お前は逃げそうで」

「だからって、直接来ないでよ」

「こうやって、マメに顔を見せておくと、相手に誠意が伝わるかと思ってね。親近感も沸くだろうし」

「知らない」とそっぽを向いた。

「お前は全然進歩が無いな。『うれしいわ、会いたかったの』と言えないか?」

「言えない」と言い切ったら、

「それじゃあ、恋は進展しそうも無いな」と呆れていて、

「ちゃんと言ったもの」と言い返してしまった。そうしたら、

「ふーん、それで?」と聞かれてにらんだ。


「お前の場合は一番駄目ケースだな。恋愛初心者」雪人さんとのやり取りを、言葉巧みに誘導されて聞かれてしまい、そういわれてにらんだ。

「どこが駄目よ」

「その場合は『デートしてください』じゃなくて、『何が好きですか?』と、さりげなく聞いておけよ。映画、絵画鑑賞、音楽鑑賞などだろうな、あの人の場合は」

「なに、それ?」

「デートに誘う前の下調べ。それで、そういう情報を仕入れておいて、『○○と言う映画、もしくは展覧会があるので、良かったら行きませんか』と誘う。もちろん、日時を付けて」

「日時?」

「そう、『今度の土曜日に』と付けたら、相手が、それで考えるだろう。『土曜日はちょっと』と言われたら、『じゃあ、いつならいいでしょう?』と聞いて、何とか約束を取り付けるものなんだよ」

「へえ、なるほど」

「困ったやつ。これから、そうしろ」

「え、だって」

「一度断った後だから、今度は相手はお前に悪いと罪悪感を持っているから、付き合ってくれる可能性は高くなったからな。だから、誘え。何度か誘って駄目だったら、脈なしとして諦めろ」

「ふーん、いつもそうやってるんだ?」

「俺はめったに誘わない。誘われることばかりだから」

「はいはい。占い関係で誘ったんでしょ」

「占い? ああ、インスピレーションではデートしてないぞ」

「え、だって、私には」

「お前は特別だって言ったろ。大概、すぐに駄目になるから、デートまで進展してない」

「学校に何人か連れて行ってたんでしょ?」

「逆。勝手に来たケースが何回かあり。全部、お客。一人か二人ぐらいだけだな。学校に連れて行ったケースは。一人は小学生で、生意気でませた子だった。疲れたから、すぐやめた。もう一人は、俺より年上だったけれど、ちょっと暗くて、波長が合わなくてやめたし」

「ふーん、波長って?」

「だから、俺の場合は相手との相性があるんだよ。波長が合う子じゃないと無理。全部そろってるのがお前なんだよ」

「全部って?」

「インスピレーションも見た目も波長もそれから性格も」

「嘘ばっかり。見た目は駄目だししてたじゃない」

「違う。お前は見た目に気を使わないから注意しただけ。絶対にかわいくなるだろうなと思ってた。でも、予想以上に綺麗になったから驚いただけ。お母さんに似てるよな、お前。化粧したら、きっとお姉さんよりは声を掛けられるだろうな」

「まさか」と笑った。

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