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Fortune-teller  作者: marimo
思い込みの強い子
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148/266

思い込みの強い子1

 校門を出たときに、何だか変だなと思った後に、

「近づかないでよ」といきなり後ろから怒鳴られて、振り向いたら女の子が二人いた。他校の制服で、だれだっけ?と考えても思い出せなくて、

「あの、」と言いかけたら、

「彼に近づかないでよ。私、彼女なんだから」といきなり言われて、

「彼?」と聞き返した。

「そうよ」と言ったので、

「東条さんの彼女なんですか?」と聞いたら、

「違う」と違う場所から声がした。いつの間にか東条さんがそばにいた。

「また、付きまとう」と嫌がったら、

「俺は諦めないと言っておいただろ。時間が空いたから様子を見にきただけ。何かあったら困るから」と言われて、そう言えば川尻さんは音沙汰は無いなあと考えていたら、

「何よ、この人」と女の子がにらんでいて、

「君たちは?」東条さんがいつもの笑顔で聞いてあげていて、怒っていた子の友達はうれしそうにしていて、だまされているなあと思ったけれど、

「横取りしようとしてるからよ。だから、直接抗議したほうがいいかと思ってね。昨日も来たら、逃げられて」と言われて、そう言えば、クラスの子が、後ろにいた子が私に何かを投げていたと教えてくれていたのを思い出した。どうせ、男子のいたずらか何かだろうと思ってほっといたけれど、この子かもしれないなと見てしまった。クラスの男子がいたずら好きだから、やたらと変なことが流行ってばかりいる。背中にシールを貼り付けたり、引き出しに変な似顔絵が入っていたりは日常茶飯事で、今ではまともに相手をする人は少なくて、そのままほっとくのが恒例になっていた。

「昨日はなにを?」と聞いたら、

「いいでしょ、別に」と横を向いていた。聞かれたくないと相手の顔に書いてあった。何を投げたんだろ?

「とにかくね、神宮寺君には近づかないでよ」と言われて、そっちかと思った。前に何度か聞かれたことはあるけれど、ここまで強く言われたのは初めてで、でも、神宮寺の好みと違いすぎたので、勘違いか何かだろうなと思った。彼女ではない気がした。

「だから、聞いてるの、あなた? いんちき占いで騙そうったって無駄よ。私には効かないんだから」と言って、何か持っていた。

「ああ、そのお守り」と東条さんが笑った。

「厄除けもしたわ。あなたは動けないんだからね」

「厄除け?」

「聖水よ」と言われて、もう訳が分からなくて、東条さんを見たら、

「君たち、ちょっと移動しないか?」東条さんが提案していて、

「え、でも」

「彼女は神宮寺君とは友達だよ。別に好きな人がいるからね」と言いながら、ウィンクしていた。

「え?」相手が驚きながらもちょっとうれしそうで、いつも、この手を使っているなと東条さんを呆れて見たけれど、

「本当?」相手の女の子がちょっと弱気になっていて、

「そう、その子は叶わない恋をしているかわいそうな子なんだよ。さあ、行こうか」と強引に連れて行き、

「えっと、あの」と言ったら、東条さんが振り向いてウィンクをして行ってしまった。


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