やっぱり、そっち1
おもちゃ屋に入ったときは、
「子供じゃない」とぼやいたけれど、
「面白いぞ。大人だって、十分に楽しめるから。たまには童心に返れよ」と言われてしまった。渋々、ぬいぐるみやプラモデルにゲームなどを見て、面白グッズも売られていて、
「これなんて、どうだ?」と言って、手品グッズを見せられた。
「何に使うの?」
「占い前の余興。合コン用とか」
「それはちょっとねえ。だいたい、どれぐらい合コン行くの?」
「お前、誤解してるだろ。俺を呼ぶ連中は場を持たすために来させるんだよ。俺に占いをさせて、相手の警戒心を解く。結局、俺が一番モテて、おしまいなんだけど」
「また、自慢してる」
「本当のことだ」
「それを私に言ったからって、喜ぶとでも」
「そういう男が自分の彼氏なら自慢だろ」と言われて呆れて見てしまった。
「他の女の人にも自慢並べするの?」
「しないよ。それなりには言ったかもしれない。でも、喜ばない女性には言わないかもな」
「じゃあ、私も喜べないんだけど」
「おまえにはつい、自慢したくなるんだろうな、おれ」
「なんで?」
「自分を良く見せたいってことかも」
「だから、なんでよ。逆効果だよ」
「だって、自然とそうなってる。そうか、逆効果か。そう言われたら、怒ってるな、お前」
「意外と鈍感とか?」
「違うかも。お前にどうしても俺を見てほしいって、ことかもな」
「意味不明」
「認められたいんだよ。男として」
「はあ~?」と呆れたら、
「占い師としては認めてくれているみたいだけど、男として興味を持ってないみたいだから、焦ってるのかもしれないなあ」
「焦ってないじゃない。楽しそうに自慢してるだけだってば」
「お前だと言い易いんだろうな」
「どこがよ。これだけ言い合いしてるのに」
「だからだろ。お前は分かりやすいから言い易いのかもな」
「ふーん、どういう意味なの?」
「裏がない。顔にすぐ出るから。気を使わなくて済むから」
「少しは使って」とにらんだ。




