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Fortune-teller  作者: marimo
気分転換
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124/266

気分転換1

 先生に話を聞いてもらいたくて、エッグシェルに寄った。恐ろしい目にあって、それから占いができなくなったと報告したら、

「そう」と困った顔をしていた。彼らは私の学校に噂を流してきた。良からぬ噂が多くて、誰が流しているのかを確かめるのも怖かった。関わりたくなくて、男子が聞いてきても黙ってしまう日々が続いていた。元木さんからは連絡はなくて、

「相手に理不尽なことをされても、訴えることもできない状態で、相手は謝ってくれる日が来ない場合、自分の気持ちにどう折り合いをつけたらいいでしょうか?」

「うーん、そうだね。色々と方法があると思うよ」

「私、分かってなかった。傲慢で反省もしないんですね。何があっても親が尻拭いしてくれると思っている。人の身も心も傷つけても平気でいられるような人がいるってこと、分かってなかった。目の前で見せ付けられて、自分の身に降りかかって、初めて分かった気がする。占いで相談に来る人も同じような気持ちになった人も多いんでしょうね。自分ではどうしていいか分からないほどのことが起こって、それで誰かに聞いてみたくなる」

「真珠ちゃん、辛いことなら話を聞くよ。誰かに話すことで心が楽になると言うのならね。でも、話したくないなら話さなくてもいいよ」と言われて、先生にはちゃんと話したほうが気持ちが楽になる気がして、本当のことを話した。

「そうか、ひどいことをする人もいるものだね」

「先生はどうですか? そういう経験ってありました?」

「そうだね。僕は何度か転換期があったよ。自分ではどうしようもないぐらい、周りの波に巻き込まれたりしたこともあるし、許せないような裏切りにあったこともある。でも、向こうも大変だったようだ」

「私の場合は相手は傲慢なだけのような気がする」

「そうだね。ただ、その人も色々なものを抱えているかもしれないね。だから、人に優しくできない。下手をすれば自分にも優しくないのかもしれないね」と言ったので驚いた。

「どうして?」

「誰かに大切にされた思い出がないとね、他の人のことを大切にできなくなるんだ。自分がそばにいてほしいと思うような人、そうだね、たとえば親や恋人やそういう人たちにないがしろにされると、自分のことを大切にできなることがあるし、他の人もないがしろにしてしまう人もいるんだよ」と言われて、考えてしまった。

「周りの人の影響で価値観が作られていくものだと思う。それが幼いときなら、更に影響があると思うよ。その人の周りには優しい人はほとんどいなかったのかもしれないな」

「生まれつき冷たい人なんだと思ってた」

「生まれつきと言うのは少ないんじゃないかな。そこまで遺伝子とか心の問題とか、解明されていないから、わからないけど、例えば、同じ環境で育って、似たような遺伝子を受け継いだ兄弟でも、その立場が違えば性格も考え方も変わってくるだろう」

「姉とは正反対だと言われます」

「そうだね。双子でも、三つ子でも、性格が違ってきてしまうんだ。価値観もね」

「え?」と驚いた。

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