やらせの首謀者2
この章は、子供が読むには問題があるシーンが出てきます。あらかじめご了承ください。
占いを進めて行くうちに馬鹿にしていたはずが、何度か聞き返してくるようになった。こういう人のほうが意外とのめりこむことが多い。そばに味方がいるようで信用してないから、占い結果も意外と気にするものだ。でも、カードは案の定と言うか予想通り、今まではそれなりに順調、親や環境は悪くなくと言うものだった。妨害されることはあっても周りが守ってくれたり、自分で跳ね返したりというもので、でも、途中で気分がどんどん悪くなった。変だなと思った。今まで、何度か経験したことだけど、漠然とした不安が広がる。怖い。なぜかそう思った。
「それで、結果は?」と言われる前に、しばらく黙った後、
「どうしても知りたいの?」と聞き返した。それほど怖かった。今まで経験した中でも一番ひどい不安があった。
「なんだよ?」相手が警戒するような顔になり、そばにいた人たちもひそひそ言い合っていて、
「何だか気分が」と言ったけれど、
「早くしろ」相手が焦るような態度で聞いてきた。仕方なく結果を告げた。
「あなたのこれからは乱気流。かなり荒れるよ」と言ったら、黙り込んだけれど、高らかに笑い出して、それにつられてみんなが笑い出したけれど、私はそれを見ていられないぐらい辛くなっていた。かなり笑って馬鹿にする言葉を吐いていたけれど、それどころじゃなくて、机に伏せたら、
「な、なんだよ」とみんなが驚いていた。
「かなり重大なことが起こる。しかも、そう遠くない未来。怖い」とうつむいたまま言ったら、
「おい、冗談はよせよ」と、言いながら相手の声が変わっていた。ちょっとだけ、おびえがあった。笑う人がいなくなって、
「こんなこと、初めてだ。どうしたんだろ」と言ったけれど、
「それから? 早くしろよ」と川尻さんが怒鳴っていて、仕方なく頭に浮かんだ言葉を告げた。
「森、林、気をつけて」と言ったら、しばらくしてからみんなが笑い出した。
「ばっかじゃないの? 何が、森だ。林だ。俺たちがそんなところに行くわけないだろ。都会が一番似合うんだぜ」
「でも、アウトドアはするだろ」
「しないさ、俺のところの別荘は山にないぞ」
「知り合いならいるだろ。軽井沢の別荘でパーティーとかあるんじゃないの?」
「そんなところで何があるって言うんだよ」と言いながら、私は倒れこみ、椅子から転げ落ちた。その後、何が起こったからわからない状態になった。気を失っていたのか、誰かが私の服を脱がそうとしていて、
「きゃあ」と気づいたときに、抵抗した。
「おい、お前らも手伝えよ。こんなふざけたことを言う女。お仕置きしてやらないとな」と元木さんが言っていたけれど、
「俺、パス」
「俺も。そいつはさすがにやるなよ。尚毅の女だぜ」
「あいつが何を文句を言えるというんだよ。俺の言いなりだ。親父に頼めばあいつの店だって」
「それはちょっとやばいだろ。あいつの親父は有名だし。政治家ともつながりがあるって聞いてるぞ」
「親父の力でねじ伏せればいいさ。ほらやれよ」と言い合っていて、
「やめて」かなり大声を出したけれど、聞こえないようで、どうしようか考えて、そばにあった椅子を蹴飛ばした。かなり大きな音がして、その後、シーンとなった。




