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Fortune-teller  作者: marimo
やらせの首謀者
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やらせの首謀者

この章は、子供が読むには問題があるシーンが出てきます。あらかじめご了承ください。

 着替えた後、東条さんが来るのを待っていたら、嫌な人たちがそばに寄ってきた。そばに人がいなくて、逃げようかと思ったら、

「化粧したら、見られるな、お前」と元木さんが笑った。

「でも、学芸会の世界だった」

「やめろよ。子供の遊びに大人がそういうことを言うのは」と言いながら笑っていて、

「勝手に言っていて」と歩き出したら、

「待て、お前に用がある」川尻さんが私に言って、

「用なんてありません」

「お前、占いをしろ」と言われて、

「はあ~?」と呆れた。子供の遊び、学芸会と言っておきながら、占いを頼むとは、すごい神経だなと思って、顔をじっと見てしまった。性格は良く分からない。冷たい人のように感じる。誰も信じていない、仲間でさえも……そんなことを考えていたら、

「尚毅に負けた女だろ」元木さんが川尻さんに言ったので、つい、

「やらせでしょ」と言ったら、相手がひそひそ言い合っていて、でも、

「やらせじゃなくても尚毅が勝つに決まっていたさ」元木さんが言い返していた。

「知りません、そんなこと、どうでもいいわ」

「自己満足してるよ、こいつ」みんなが馬鹿にするような顔をして笑っていた。

「自己満足もできない人に笑われたくない」とつい言ってしまったら、一人がにらんでいて、あとは笑ったままだったけれど、

「生意気だよな。この俺にたてをついて無事だったやつなんていないぜ」元木さんが反り返って言っていたけれど、自分を大きく見せようとしているようにも見えた。案外、自信が無いのかもしれないなと感じてしまい、

「何だよ、その顔は」と更ににらまれた。

「占いを信じてないでしょう?」と聞いた。

「占いなんて信じないね」その人たちに言われても、議論する時間が無駄だなと思って、

「帰ります」と言ったけれど、道をふさがれた。

「逃げる気?」と笑ったけど、

「そういうつもりじゃありません。私は庶民なので家事などをしないといけないから」

「家事だって。お手伝いさんがすることをしてる占い師なんて聞いたことがない」と高らかに笑った。「いや、あなたたちが知らないだけで、占い師も日頃は普通に生活してるし家事もしている人も多いと思う」と訂正したかったけれど言わなかった。庶民感覚が分からないのかもしれない。ただ、一部の人は笑いながらもどこか冷めた態度に見えた。同調しておけばいいやと言う雰囲気だった。東条さんにもそういうところがあった。

「占えよ。料金を払ってやるよ。高額でね。お前のおこづかいにすればいいだろ」川尻さんがそう言い出して、

「無理です。あなたたちは占えない」と言ってから失敗したなと思った。本音を言わなければ良かった。途端に気に入らなさそうな顔をして、

「つべこべ言わずに占え」と川尻さんに命令されてしまい、逃げようとしたら囲まれてしまい、近くの席に連れて行かれた。

「なにを占えばいいの?」カードを出しながら聞いた。

「何をだってさ?」とみんなが笑っていたけれど、なぜか川尻さんは笑っていなくて、

「お前のばら色の人生を占ってもらっても面白くないけどなあ、当るかどうか見てやればいいだろ」とそばの人が言い出して、ちょっと嫌だった。高飛車な人に占うと結果が少しでも悪いと必ず途中で文句を言う。そうすると集中力が途切れて占えなくなる。

「早くしろ。俺の未来を占え」未来と言われてもと思いながら戸惑った。

「これで何が分かるっていうんだか」と元木さんが横から言っていて、この人たちのためにカードを使いたくないなあ。家に帰ったら浄化しようと思った。

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